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チベット問題

チベットの地理

■概要

チベットはアジア大陸のほぼ中央に位置し、東は中国、北西は東トルキスタン、南東はビルマ、南はインド、ネパール、ブータンと国境を接しています。
国土の大半が平均標高4500m超のチベット高原で占められ、インド亜大陸との間にはチョモランマ(エベレスト)をはじめとするヒマラヤ山系、カイラス、カワカブなど世界を代表する高山が並び、"世界の屋根"と称されています。
また、ブラマプトラ川、サルヴィン川、サトレジ川、インダス川、メコン川、黄河、長江といったアジアの大河はチベットに端を発しており、チベットは"アジアの水源"と言うことができます。即ち、チベットを制する者はアジアの水利権をも制することもできるのです。
そして地下には豊富な天然資源が存在します。
これらが中国共産党がチベットを手放そうとしない最大の理由です。

■地域区分

「チベット」の版図に関しては、現在中国共産党が「チベット自治区」と呼んでいるエリアがそうだと思っている方々も少なくないでしょう(私も以前はそうでした)。
しかし、チベットの現在の行政区分は清の雍正帝による「チベット分割」を根拠とするものであり、本来のチベットの版図は下の地図のように、「チベット自治区」(120万平方km)のほか、青海省全域、四川省西半分、雲南省北端、甘粛省の一部も含まれる、総面積250万平方kmを占めるものだったのです。

チベット地図
紫色の線が現在中国共産党が主張している省境

チベットは一般的に「ウ・ツァン」(中央及び西部分)、「アムド」(東北部分)、「カム」(東南部分)の3つの地域区分で分けられています。占領下現在の区分で言うと、

ウ・ツァン ・・・ 東部のチャムドを除くチベット自治区
アムド ・・・ 青海省全域、甘粛省甘南チベット族自治州・天祝チベット族自治県、四川省アバ(阿壩)チベット族チャン族自治州など
カム ・・・ 四川省カンゼ(甘孜)チベット族自治州、雲南省デチェン(迪慶)チベット族自治州、チベット自治区チャムド

となります。

現行の区分は、雍正のチベット分割を踏襲しているということにとどまらず、チベットを分断しようとする中国共産党当局の意図があることは明らかです。

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