バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

香港―大陸中国南部

武漢 ~革命と異国情緒の街

1991年3月26日

3人と別れた後、翌朝早く南京行きの船に乗ることを考え、船着場のある漢口の璇宮飯店ホテルに移った。
その後、武漢の街巡りに出る。 武漢の街
黄鶴楼から望む武漢の街

武漢も、革命の街。
1911年、辛亥革命のきっかけとなる武昌蜂起が起きた地である。(武昌起義軍政府跡を訪れてみると、人民解放軍の兵士たちがたくさんいて、少し緊張した)
かつての欧米人居留地・租界が、異国情緒をかもし出している。
武昌にある東湖も見事だ。余りに大きすぎて、目当ての場所が幾つか分からずに終わってしまった。
そして、何より、街中を流れる、長江
かなり上流なのに、この広さ…。河口近くは海にも見えるというのも、うなずける。黄鶴楼から望む、武漢の街と長江の眺めもなかなかだ。
次の目的地・南京へは、この長江を下って行く予定だ。

3月の華南ということで、暖かいだろうと思って来たが、北に行くにつれて、寒くなってきた。
市場でセーターを買ったが、600円程度だった。


  長江 ~黄河かと思った

1991年3月27日

朝早くの船に乗りこんで、悠久の長江を下る。
日本では考えられない長さ…。やはりここは中国大陸だ、と実感した。
しかし、北方の大河が「黄河」と呼ばれているのだから、長江の水は澄んでいるのかと思いきや、 長江
船上から見た悠久の長江
こちらも見事な位、黄色い水だ。
この旅の後、知ったことなのだが、この半世紀で四川省の森林面積を半減させてしまった程の伐採で、膨大な土砂が長江に流出してしまったという。昔はもっときれいな、碧色の水面をたたえていたのだろう。
それにしても、長江自体は確かに雄大なのだが、川岸の光景は、これといった見所もなく平凡で、始終川ばかり見ているのも退屈になってきた。船中の時間の大半を、日本から持ってきた陳舜臣の小説「阿片戦争」を読むのに費やした。

ようやく腹の調子も良くなってきたので、食堂で青椒肉絲などを食べたが、この船の食堂も”清潔”には程遠い。ゴキブリがはっているのにも閉口したが、そんな所で平然と食事をしている中国人客にも、恐れ入った。

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