バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

香港(2000年)

香港着 ~海外の実感なし

2000年4月30日

「間もなく当便は香港に到着します」
客室乗務員のアナウンスが聞こえてきた時、窓の下には真っ青な海が広がっていた。
[よし、天気は良さそうだ]
事前に香港の週間天気予報を調べたところ、雨の心配は無さそうだったこともあって、旅への期待は高まっていった。
しかし、飛行機が高度を下げるにつれ、雲がこちらにせまってくる。上空まで来ても、雲の隙間からやっとビル群がほんの一瞬、見えた程度だった。
――  少し、心配になってきた。

キャセイ533便は午後1時半ごろ、大嶼山(ランタオ島)に2年前開港したチェクラップコク国際空港に到着した。

いよいよ、9年ぶりの香港だ。

チェクラップコク国際空港
チェクラップコク国際空港
ところが、中国は(台湾を除いて)4度目とあって、場慣れしてきたせいか、何か今ひとつ、海外に来たという実感がない。 その気分は、滞在日数も聞かれない程あっけなく済んだ入国審査と、全くのフリーパスだった税関でますます膨れ上がっていった。

香港名物の2階建てバスに乗り込んで市中心部へと向かう。
車窓から見える光景は、紛れもなく香港だ。しかし、やはり海外に来たとは思えない違和感を感じる。
高速をしばらく走っているうちに、その違和感の正体が分かった。

車が左車線を走っている!

考えてみれば、香港はついこの間まで、イギリスの統治下にあったのだ。イギリスも自動車は左側通行なのだから、当然のことだろう。
しかし、私がこれまで訪れた国では、自動車はいずれも右側通行だった。そのために、海外=右側通行、国内=左側通行という刷り込みがあったのだろう。

それより、気になるのは天気だ。
それほど高くはないはずの山の頂が、雲に隠れてしまっている。
―― 何か、嫌な予感を覚えた。

高速を走っている間はスムーズだったが、市街地に入るとさすがに混雑してきた。
乗用車の方が多いはずなのだが、圧倒的な存在感を持つ2階建てバスが、やはり目立ってしまう。
停留所や信号待ちで停車する頻度が多くなってきたが、バスが連なる際、前との隙間を30センチほどしか空けずに止まるのには、慣れないうちは恐ろしさすら感じた。

やがて、私が泊まろうと考えていた宿近くの停留所に着いた。
私はバスを降り、その宿へと足を向けた。

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