世界への旅(旅行記)
天津上陸 ~氷の海を抜けて
2001年2月18日
天津上陸まであと数時間と迫ったところで、海の様子が一変した。何かが浮いている。船の航行に支障が無いほどに薄く、細かく砕かれてはいるが、それは紛れも無く氷だった。
北京よりも寒いという天津に、間違いなく近づいている証拠だ。
北京よりも寒いという天津に、間違いなく近づいている証拠だ。
予定より少し遅れた午後3時近くになって、燕京号は天津港へと滑り込み、接岸した。
パソコンなどを詰め込んでかなりの重さになったトランクを、他の人の手を借りて運びながら、私はいよいよ、中国の大地の第一歩を踏みしめた。
船の税関は飛行機よりも厳しいと聞いていたものの、係官はX線検査の画面を見ようともしない。少々拍子抜けだった。
出口を進むと、タクシーやホテルの客引きたちがたむろしている。中国入国の場面では、お決まりの光景だ。
その中に、勝利賓館というホテルの服務員という日本語を話す青年がいた。そのホテルは、港から近い塘沽地区にあるという。交渉の結果、宿代を2割引、ホテルまでのタクシー代も負担してくれるという。
この重い荷物を持ってホテル探しをするのも面倒だったし、大連へはまた船に乗るつもりだ。この近くの方がいいだろう――私はそこにお世話になることにした。
船内で知り合った友が北京へ、瀋陽へ、天津市街地へと旅立っていく。それを見送るように、私は1人、港近くに留まることになった。
着いてみると、そこはポーターが荷物を運んでくれ、部屋の鍵は電子ロックという、これまで中国はおろか、日本でも泊まったことのない、充実したホテルだった。これでノーマルプライスは300元以下。中国のホテル事情も変わりつつある。
天津市街からはやや離れているが、最寄の駅まで歩いて20分、列車で天津駅まで30分~1時間と、さしたる距離ではない。
私はこのホテルに、大いに満足した。
パソコンなどを詰め込んでかなりの重さになったトランクを、他の人の手を借りて運びながら、私はいよいよ、中国の大地の第一歩を踏みしめた。
船の税関は飛行機よりも厳しいと聞いていたものの、係官はX線検査の画面を見ようともしない。少々拍子抜けだった。
出口を進むと、タクシーやホテルの客引きたちがたむろしている。中国入国の場面では、お決まりの光景だ。
その中に、勝利賓館というホテルの服務員という日本語を話す青年がいた。そのホテルは、港から近い塘沽地区にあるという。交渉の結果、宿代を2割引、ホテルまでのタクシー代も負担してくれるという。
この重い荷物を持ってホテル探しをするのも面倒だったし、大連へはまた船に乗るつもりだ。この近くの方がいいだろう――私はそこにお世話になることにした。
船内で知り合った友が北京へ、瀋陽へ、天津市街地へと旅立っていく。それを見送るように、私は1人、港近くに留まることになった。
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| 洋貨市場のにぎわい |
着いてみると、そこはポーターが荷物を運んでくれ、部屋の鍵は電子ロックという、これまで中国はおろか、日本でも泊まったことのない、充実したホテルだった。これでノーマルプライスは300元以下。中国のホテル事情も変わりつつある。
天津市街からはやや離れているが、最寄の駅まで歩いて20分、列車で天津駅まで30分~1時間と、さしたる距離ではない。
私はこのホテルに、大いに満足した。
ホテルで地図を確認すると、近くに洋貨市場なるものがあるというので、早速行ってみることにしたした。折しも日曜日。市は大いににぎわっていた。
あたり一面に、食べ物の屋台や日用雑貨などの店が、ずらりと軒を並べている。取りあえず買いたいものは無かったが、その活気を感じるだけでも十分に楽しめる。
あたり一面に、食べ物の屋台や日用雑貨などの店が、ずらりと軒を並べている。取りあえず買いたいものは無かったが、その活気を感じるだけでも十分に楽しめる。
こうなってくると、早く中心街のにぎわいを見たい気がしたが、もう夕方だ。天津市街へ行くのは翌日以降に回して、私は駅の場所などを確認した後、街角の食堂で夕食をとって、後はホテルで船旅の疲れを癒すことにした。
2001年2月19日
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| 中国の列車 |
幸い、切符売り場も混んでいない。私は列車の切符を買って、硬座に乗り込んだ。
客が少ないせいもあってか、以前まで持っていた硬座のイメージとは違って、車内でもゆったりと座ることができる。鈍行だったため、通常なら30分のところが、1時間かかってしまったが、私は久しぶりに中国の列車の旅を楽しんだ。
天津駅からしばらく歩くと、濱江路に出た。両側に商店が建ち並んだ歩行者天国で、先日訪れた武漢の江漢路に似た雰囲気がある。私はそこで買い物をした後、翌々日の大連行きの船の切符を手に入れるために、天津市街地にある切符売り場へと歩き出した。
しかし、何か体の調子がおかしい。腹が痛くなり、寒気に襲われ始めた。
取りあえずトイレに駆け込んで腹痛の元凶を排出した後も、気分の悪さは治まらない。途中で何度も座り込んで休みながら、ようやく船の切符売り場に歩き着いた。
(こういう時でもついつい歩いてしまうのが、私の悪い癖だ)
しかし、何か体の調子がおかしい。腹が痛くなり、寒気に襲われ始めた。
[しまった、早速来たか!?]
天津の寒さを少々、甘く見すぎていた節があったかもしれない。どうやら、風邪の初期症状だ。僅か上陸2日目で、やられてしまうとは…。取りあえずトイレに駆け込んで腹痛の元凶を排出した後も、気分の悪さは治まらない。途中で何度も座り込んで休みながら、ようやく船の切符売り場に歩き着いた。
(こういう時でもついつい歩いてしまうのが、私の悪い癖だ)
大連への交通手段は確保した。ついでに観光もしようと思ったが、今日はそれどころではない。
私はそのまま天津駅に引き返し、塘沽へ戻る列車に乗り込んだ。
私はそのまま天津駅に引き返し、塘沽へ戻る列車に乗り込んだ。


