世界への旅(旅行記)
曲阜 ~儒教生誕の地
2001年4月30日
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| 孔府 |
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| 孔府の重光門 |
パトカーでの移動は、何とも言い難い気分だった。時折サイレンを鳴らすと、他の車は避けて通るわ、赤信号も何のそのだわで、ちょっとしたVIP待遇だ――と、初めは、いい気分だった。しかし、それを何度も繰り返されるうちに、少しばかり気恥ずかしくなってきた。VIP待遇と言うよりも、どちらかと言えば、護送されているかのような気分だ。
曲阜は、儒教生誕の地にふさわしい、全体が古色にあふれた街であり、所々に残っている城壁が、その雰囲気を際立たせている。儒教は、男尊女卑など、現代の考え方からすれば芳しからざる部分もあるが、人間の生きる規範としていろいろ考えさせられる思想であることは疑いない。
まず訪れたのは、孔府。孔子直系の子孫たちが暮らした役宅跡である。古色豊かで当時の儒家たちの生活がしのばれる、落ち着いたいい所だ。
面白かったのは、儀式の時にしか開かれないという、両側に壁の無い、それだけが突如として中庭に存在している、重光門だ。その儀式とやらも、今となっては、この門同様、浮いた存在になってしまっているのではないだろうか。
面白かったのは、儀式の時にしか開かれないという、両側に壁の無い、それだけが突如として中庭に存在している、重光門だ。その儀式とやらも、今となっては、この門同様、浮いた存在になってしまっているのではないだろうか。
孔府のすぐ隣にあるのが、孔廟。こちらはその名の通り、孔子を祭った廟であり、孔子の像や、歴代皇帝らの碑文などが収められた場所だ。孔府に比べて、やや派手な印象がある。
この廟のシンボル的存在になっているのが、大成殿。 故宮などと並んで中国3大宮殿建築に数えられる建物であり、なるほど、一見故宮に似ている。皇帝が執政した場所と同様のものが、規模に違いがあるとはいえ、廟内部に建てられているとは――やはり孔子は、中国にとって、中国人にとって、特別な存在なのだ。
孔府・孔廟から北へやや離れた所に、孔子が眠る孔林がある。広大な敷地の中心あたりに、孔子墓がひっそりと、しかし威風堂々と、立っている。
「静かで、いい所だね。私、こういう所好き」
女子同学らが、ややはしゃぎ気味に話す。確かに、静かでいい所なのだが、何か空気が違う。よくよく周りを見ると、何やら石の碑が無数に立っている。
「こ、これってもしかして、全部、お墓なんじゃ…」
静かなはずだ。そして、空気がどこか違うはずだ。ここは、孔子ばかりではなく、その子孫や弟子らが一堂に会して眠る、墓地だったのだ。
にぎやかな連中が、さぞかし眠りを妨げたことであろう。誠に申し訳ない。
この廟のシンボル的存在になっているのが、大成殿。 故宮などと並んで中国3大宮殿建築に数えられる建物であり、なるほど、一見故宮に似ている。皇帝が執政した場所と同様のものが、規模に違いがあるとはいえ、廟内部に建てられているとは――やはり孔子は、中国にとって、中国人にとって、特別な存在なのだ。
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孔 子 像 |
| 孔廟の大成殿 |
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| 孔子墓 |
女子同学らが、ややはしゃぎ気味に話す。確かに、静かでいい所なのだが、何か空気が違う。よくよく周りを見ると、何やら石の碑が無数に立っている。
「こ、これってもしかして、全部、お墓なんじゃ…」
静かなはずだ。そして、空気がどこか違うはずだ。ここは、孔子ばかりではなく、その子孫や弟子らが一堂に会して眠る、墓地だったのだ。
にぎやかな連中が、さぞかし眠りを妨げたことであろう。誠に申し訳ない。
この日の観光はこれで終了。あとはホテルに戻って、休憩するばかりとなった。
しかしこの後、ちょっとしたトラブルが待っていた。
しかしこの後、ちょっとしたトラブルが待っていた。





