バス憧れの大地へ
        海外の旅行記とチベットのこと  by カズ@憧れの大地 

世界への旅(旅行記)

中国・2005年短期

  三江・2~トン族の鼓楼


さて、程陽風雨橋を後にして、次の目的地へ向かおうと思ったが、車がなかなかつかまらない。バスが通っても、満席のため乗車拒否である。
別の中国人の若者3人組(男1人、女2人)が乗り合いタクシーを捕まえたようだ。私が三江方面へ行こうとしているのを、バスを止めようとしている姿を見て分かったようで、彼らは私を手招きしてくれた。お陰で、ひとまず三江に戻ることができた。
次に目指すは、馬胖鼓楼。鼓楼がトン(侗)族の特色的な建築物であることは前にも書いたが、その代表格なのがこの鼓楼らしい。程陽風雨橋や三江との位置関係は、馬胖鼓楼を左上、程陽風雨橋を右上、三江を下中央にして、ちょうどYの字を描く形になる。だから、3本の線が連結する部分で車を乗り換えた方がいいのだが、また車がつかまらないといけないので、一旦三江に戻り、それから馬胖へ向かうことにした。
同乗した3人も馬胖へ向かうということなので、行動を共にすることにした。私が日本人と分かって、 興味津々な様子である。
馬胖鼓楼
馬胖鼓楼
女性の1人がこんな話をしてきた。
「私、日本の友達とメールのやりとりをしてるの!」
「え、どうやって交流しているの?」
「翻訳ソフトを使って
――なるほど。
八江という村でバスを降りるが、ここの建物の壁に「社会主義のみが中国を救う!」という勘違いも甚だしいスローガンが書かれていた。それを見た同行者の女性の1人が大声で言う。
これ一体いつのスローガン? 今時こんなスローガンあり得ない! きっと1960年代のものね
中国共産党に洗脳されていない、現実が分かっている中国人もいたのである。
ここでバスを乗り換え、更に奥に進む。
バスを下りたところで、建物の陰になっている所を流れている川を渡り、高台に上った場所に、馬胖鼓楼はあった。切符売り場も無く、トン族の生活のにおいに満ちたひなびた村落の中に、それはひっそりとたたずんでいた。
想像していたよりも規模は小さかった。しかし、この村落にはこの位に小ぢんまりとしたものの方が似つかわしい。周りの風景にマッチした古めかしさや、程陽風雨橋同様に釘を1本も使っていない技術は、トン族を象徴する建築物たるに相応しい。
参観を終えて、三江へ戻る道を進み始めるが、私は来る時に車上から見た光景が気になって、八江で車を下りたところで3人と別れ、単独行動に戻ることにした。
八江の風雨橋
八江の風雨橋
八江の村を出てすぐの所に、その光景はあった。風雨橋である。程陽風雨橋ほどの規模ではないが、この風雨橋もトン族 の古い街並みにマッチしていて、いい雰囲気を醸し出している。
風雨橋の写真を撮っていると、先ほど分かれたはずの3人組のうち、柳州で体育教師をやっているという男性もやって来た。彼もこの風雨橋が気になったようで、あとの2人とは一時別行動を取ることにしたようだ。
「この先にまた風雨橋があるかもしれない」ということで、2人で川沿いの道をしばらく歩いた。
しかし、15分ほど歩いて地元の人に聞いてみると、しばらく風雨橋は無いとのことだった。私たちはそれ以上歩くのはやめ、乗り合いタクシーを拾って三江に戻ることにした。
途中、葬列に出くわして速度がやや落ちたが、車は大過なく三江に到着した。

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