バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第1部 香港、大陸中国東中部

香港 ~最初のボーダー越え

2007年5月7日

成田を出発したのは5月6日午後だったが、香港チェクラップコク国際空港の出口をくぐり抜ける頃には、日付が変わって5月7日になっていた。
本来なら安上がりなゴダイゴ・ゲストハウスに泊まろうと思っていたのだが、ゴダイゴは午前零時には門が閉ざされてしまう。ここはまだチェックインできることが確実で、場所をよく知っている重慶マンション(重慶大厦)へ行くことにした。
空港からバスで九龍へ。こんな時間になってもバスが走っているのはありがたかった。
重慶マンションすぐそばで下車。ビルの入り口の方に目をやると、日中は客引きが大勢いるこの場所もさすがに午前零時を回るとほとんど人がいなくなっている。
[最初に声をかけてきた客引きに着いていくか]
時間が時間だけに早く落ち着きたい。どの宿にするかあれこれ考えるのも面倒だ。それに、「チョンキンマンションは、どこも同じ様なものだろう」 ―― 7年前にここへ来た時に泊まった重慶マンション内の宿に貼られていた日本人の手紙にこう書かれていた。それなら選り好みすることもないだろう。
重慶マンションの入り口に差し掛かったところで、若い黒人の男性が声をかけてきた。他に声をかけてくる客引きもいなかったので、そのまま彼に着いていった。
案内された宿は、13階にあるニューワシントンゲストハウス(新華盛頓招待所)。3畳程度の狭いシングルで1泊150HK$だった。重慶マンションは入り組んでいて、火事の際に逃げにくいので上の階は本来回避すべきだが、どうせ1泊だけだし、まあ大丈夫だろうとそこに決めた。
1階(正確にはグラウンド・フロア)に下りてビールとつまみを買い、部屋に戻って旅が始まったことへの祝杯をあげた。

さあ、いよいよアジア周遊の旅の始まりだ。

軽く睡眠をとり、午前7時、宿を出た。
香港には3か月半ほど前にも来たばかりなので、今回は長居しない。それより、所用で6月2日までには大連に着いていなければならなかったので、むしろ先を急ぐ必要がある。
重慶マンション近くの尖東駅から香港鐵路(MTR)東鐵線に乗り、羅湖へ。
今回の旅で、私は幾度も陸路でのボーダー越えをすることになるが、早速その1回目である。
香港側のイミグレーションを抜け、橋を渡り、その先のイミグレーションを抜けると、そこは中国大陸・深圳だ。

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