バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第1部 香港、大陸中国東中部

広州、深圳-2 ~沙面の歴史的風景

2007年5月8日

人民公園
人民公園で朝の体操などをする人々
朝、特に意味も無く広州東駅に行った後、街中の北京路の歩行者天国に立ち寄る。若者の集まるモダンな場所らしいが、特に際立った特徴も無い普通の歩行者天国としか感じられなかった。
その近くにある人民公園に入ってみると、大勢の人々が体操、太極拳、ダンス、剣舞、羽根蹴りなどをしている。中国でよく見られる朝の公園の光景だ。
16年前の記憶を蘇らせるものが園内にあった。近代中国の文豪・魯迅の頭部だけの大きな石像である。園内の他の場所を見ていた間は思い出せずにいたが、ここにも来たことがあったのだ。

陳氏書院
陳氏書院
午後からはまず、前回の復習。人民公園西側にある、6世紀創建の古刹・六榕寺、嶺南仏教の総本山・光孝禅寺、清末に建てられた族祠兼書院・陳氏書院を歩いて巡った。
特に陳氏書院は、部屋の内部やそこに展示されている工芸品や銅像で魯迅の文学作品を再現している裏庭など、様々な見どころがある。しかし、一番印象的だったのは屋根に施された彫刻の数々だ。人々や建築物など、非常に精巧に造られている。

陳氏書院からは地下鉄に乗る。広州の地下鉄の切符はコイン大の円形のプラスチック(トークン)で、ホームに入る時はセンサーにかざし、出る時は投入口に入れる仕組みになっている。

後日談
それから3か月後に訪れたインド・デリーの地下鉄も、この方式の切符だった。

2駅行ったところで地下鉄を下車。そこから少し歩いて、上下九路界隈をぶらつく。
このエリアは歩行者天国になっているショッピング街の部分があるが、 クラシカルな町並みをベースにモダンな店を取り入れていて、新旧折衷の雰囲気がある。同じ歩行者天国でも、午前中に訪れた北京路よりもはるかにいい。

上下九路から南へ下ると、広州の街を流れる珠江が2つに分岐する地点に出る。ここには沙面と呼ばれる小さな人工島が川の北岸に造られている。第2次アヘン戦争(アロー戦争)の後にイギリスやフランスの租界がつくられた場所で、日本の長崎・出島と同じような位置づけだ。現在でも当時のクラシカルな洋館が並んでいて、当時の様子をしのばせる。
沙面公園からは分岐する珠江を見渡すことができる。奇麗な風景とは言い難いが、さすがは大陸の川。黄河や長江ほどではないにしても、大規模である。西洋列強が海からこの川を上ってここまで来たのかと、激動の清末の歴史に少し思いをはせてみる。

沙面の歴史的建築物
沙面の歴史的建築物
珠江
沙面公園から見る珠江

広州はこのぐらいで十分だろう。次の場所へ向かうべく、まず深圳に移動する。
列車に乗る前に夕食を、と深圳駅付近を歩いていると、上海や大連にもある大手の日式ラーメン屋がある。余り美味い店ではないし、旅を始めて僅か3日目で日本食の店に入るのは余りに軟弱ではあるが、この先日本食の店がありそうな街に行くことが暫く無さそうだったので、そこで食べていくことにした。

21時すぎ、列車で深圳を出発。現代中国の経済を支えるモダンな大都会から、山あいの古い街へと舞台を移す。

Google

WWWを検索a-daichi.comを検索

<新着記事>