バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第1部 香港、大陸中国東中部

黄山 ~迫力と癒しと広大さの山

2007年5月14日

午前6時、ハルさんと2人で黄山へ向けて出発する。
南大門でバスを換えて慈光閣へ。7時45分、登山の第一歩を踏み出した。

黄山には前山と後山があり、景色がいいのは前山だと言うが、やはりその通りだった。茶褐色や灰色の力強い岩肌は圧倒的な迫力を見せ付け、対照的に木々の緑は登山者の心に癒しを与えてくれる。

黄山
迫力と癒しの黄山
迎客松
迎客松

しかし、急な上り坂が景色を喜ぶ余裕を次第に削り取っていく。息も切れるが、それ以上に脚が張ってきた。アップダウンを繰り返すうちに、脚はどんどん重くなっていく。
幸いだったのは、天気が良かったこと。汗ばみはしたが、霧で視界を遮られることもなく、黄山のシンボルと言うべき迎客松もクリアに見える。
本当は下に雲海がかかっている状態がベストなのだが、そこまで贅沢を言うと山の神のばちが当たるというものだ。
それから、重宝したものが宿で借りてきた杖。脚が1本増えたのと同じである。これが無かったら、両脚にかかる負荷が増えて一層脚が疲れていたことだろう。

玉屏楼蓮花峰を横目に見つつ、黄山2番目の高峰・光明頂に登り着いた。登っている途中で見た風景も良かったが、頂から見る黄山の風景にはそれまでには無かった空間的な広がりがある。迫力、癒しに加え、広大さ ―― これらが三位一体になった風景こそ、黄山のハイライトだ。

光明頂
光明頂
飛来石
飛来石

光明頂から更に足を進め、飛来石が見えてきた。確かに、どこかから尖った飛んできてここに刺さったと言われても納得してしまうような奇景である。
この時、時刻は13時。日帰りで下山しようと思っていた私はここで引き返すことにし、山頂で一夜を明かすことにしていたハルさんとはここでお別れとなった。

帰りの下り道でも杖が役に立った。2本足だけで歩くよりもきびきびと下山することができるのである。ただ、少し膝が痛くなってきた。登山中に中国人の若い女性が「上りは気管炎、下りは関節炎」などと言っていたが、なるほど、という気がした。
景色を目に刻みながら石段を下り、16時、慈光閣に到着。予定外の登山だったが、有意義なチャレンジとなった気がする。
屯渓老街
観光客らで賑わう屯渓老街

山から屯渓に戻り、宿に向かう前に、昨日も行った屯渓老街をもう一度訪れてみた。
朝早すぎてひっそりとしていた前回とは違い、さすがに人通りが多くなっている。多くの商店が店をあけ、道ではこの地域独特の軽食の屋台が人を集めている。明清の当時もきっと、こんな感じで賑わっていたのだろう。

老街から宿のドミトリーに戻る。昨夜はこの部屋にいたハルさんが山に留まり、そしてもう1人いた中国人の同室者も退出していて、6人部屋に住人は私1人になってしまった。

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