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世界への旅(旅行記)

アジア周遊第3部 チベット

ラサ-1 ~漢語封印

2007年7月2日

私とワタルを除くツアー参加者は、全員中国人だった。おまけに添乗員の男性も漢族である。
[何だ、漢族かよ。何で漢族にチベットを案内されなければならないんだ?]
私は心の中で舌打ちをした。私の中で、既に漢族によるチベット支配に対する嫌悪感が鮮明になってきていたのである。

実は、今回のチベット行きに際して、私はある努力目標を掲げていた。
漢語の封印である。
当時の私はまだ、チベットが中国の一部であるという考え方から脱することができずにいた。中国・成都のシムズ・ゲストハウスに集うバックパッカーが「中国からチベットに行く」という言い方を盛んにしていたことに対して違和感すら感じていた。
しかし、その言葉がきっかけだった。
私の中で、チベットと中国を分けて考えるという意識がその頃から芽生え始めていた。
それに、6年前にラサを訪れた際、チベット人老女の経営する露店で「多少銭?(幾らですか)」と尋ねた時にその老女が漢語で答えずに電卓に値段を打ち込んで私に見せてきた一幕が心に焼き付いていた。

[チベット人に対して漢語を使うことは失礼に当たる。そもそもチベットで漢語を使うこと自体、チベットに対する冒涜に当たるのではないか?]

ここチベットで漢語を話すのはやめよう ―― そう決意したのだ。
そんな私に、ワタルが「中国人相手なら漢語話したっていいんじゃないですか?」と言うが、私はチベットで漢語を話すぐらいなら中国人と話すまい、という決意でいた。
但し、聞こえてくる漢語が理解できてしまうのは仕方がない。また、漢語の判らないワタルに添乗員の話を伝える必要もある。それ以外で自分から漢語を積極的に話すことはは封印、ということにした。

現に、中国人添乗員の口から聞こえてくる漢語の話には興味深く、聞くに値するものもあった。
一つは、チベットでの物乞い対策である。
「子供の物乞いは1角(0.1中国元)も与えれば立ち去ってくれますが、その後たくさんの子供の物乞いが群がってくることがあります。一方、大人の物乞いは偽者であることが少なくありません」
実際、夕食に立ち寄ったレストランの前で、身なりが良くどう見ても貧困者とは思えない大人の物乞いがいた。

夕食後、ホテルに入ってこの日の日程は終了した。部屋は5階だったが、エレベーターが無く、空気の薄いラサでバックパックを背負って階段を歩くのは少しきつかった。
明日からいよいよ、本格的なラサの街巡りである。

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