ラサ-12 ~チベット僧の問答・セラ寺にて
セラ寺内の丘に上り、チェ・タツァンと呼ばれる学堂の横にある中庭に入る。
15時。どこからか鐘の音が聞こえてくる。それを合図に、チベット僧たちが次々と中庭に入ってきた。
まずは、地べたに座って何やら話し始める。初めのうちは比較的静かだが、その会話が次第に熱を帯びてくる。
やがて、立つ者が1人、座る者が1人というペアを組んで、いざ開始。セラ寺名物の問答である。
問答のやり方については、2001年の旅行記にも書いたのでここでは詳しく書かないが、その時同様、「パァン!」と激しく手を打ち鳴らしながら熱く言葉を交し合っている。それが中庭の至る所で行われているので、熱気はかなりのものだ。2001年の時に加え、今回の旅でも数日前既に見ていたのでこれで3回目となるが、何度見てもその熱気に圧倒される。

チベット僧たちの問答動画(YouTube利用、別ウィンドウ表示)
境内から出た後、寺院背後の山に登ってみることにする。
山の頂にはタルチョが掲げられている。あそこまで歩いて行ける証拠だ。
細い山道を歩き出すが、すぐに道らしい道ではなくなってしまった。足場は粗い砂となり、滑りやすく歩きにくい。傾斜もきつくなってきて、危険すら感じるようになった。

3合目あたりで眼下を見ると、セラ寺の全景を見ることができる。ラサ市街もある程度見渡せる。頂上まで登れば間違いなく、万人を満足させる風景を拝むことができるだろうが、3合目からの風景で既に満足した私たちは、そこから先の危険な道を歩くことを諦めて下山した。
セラ寺から中心街に戻って18時、この日3度目の、ナクチュ旅行社での全員集合。いよいよギャンツェ-シガツェ-エベレストベースキャンプ(EBC)-ダム巡りツアーの正式契約だ。
ここで、今回私たちを案内してくれるガイド兼運転手氏と初めて顔合わせをする。彼はチベット人だが、日常的に中国語を話していて、英語はいまひとつ。日本語は全く分からない。旅の便を考えると、中国語で私が通訳をして交流するのがベストだろう。




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