バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第3部 チベット

オールド・ティンリー ~チョモランマ終に見えず

2007年7月21日

13時すぎ、オールド・ティンリーの街が見えてきたところでちょっと寄り道。街とエベレストベースキャンプ入り口との間に、ヤクや馬が放牧されている草原が広がっていたのだ。
草原ではチベタンの少年たちが放牧のお手伝いをしていた。いや、"お手伝い"などではなく、彼らも立派な放牧の担い手だったのかもしれない。

オールド・ティンリー手前のヤクや馬が放牧された草原
ヤクや馬が放牧された草原
チベタンの少年たち
チベタンの素朴な少年たち

広々とした緑の風景、のんびりとしたヤクや馬たち、そして素朴な少年たちの姿は、朝方のトラブルでもやもやとしていた私たちの心を十分に癒してくれた。
小さなチベット寺院
名も無き小さなチベット寺院

街に入って昼食後、裏手にある高台に上ってみた。
最初に、ぽつんと1つだけ建っているレンガ造りの小屋のようなものが目に入った。小さくて粗末だが、タルチョが飾られていることからも明らかである。この小屋はチベット寺院だ。果たして中に入ってみると、2階の部屋には祭壇があり、1人だけだがチベット僧がいた。ここから見える(はずの)エベレストに向かって毎日祈りを捧げているのだろうか。

寺院の近くには展望台のような場所があった。どうやらここからチョモランマを望むことができるらしい  ――  天気さえ良ければ。
これが最後のチャンスである。私たちは時間ぎりぎりまで、雲が晴れてくれることを祈りつつチョモランマがある方向に向かって目を凝らした。
チョモランマにかかる雲は終に晴れなかった
チョモランマにかかる雲は終に晴れなかった

しかし、チョモランマにかかる分厚い雲は終に晴れてはくれなかった。
“シーズン”の壁は余りに高すぎた。この分ではあと1日粘ってみたところでチョモランマの全貌を拝むことは恐らく叶わないだろう。

私たちは今度こそ諦めをつけて、車に戻って、チベットとネパールの国境の街・ダムへの旅路に就いた。
―― そう。あと少しでネパールなのだ。気持ちを切り替えて、ポジティブに行こう。

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