バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第4部 ネパール

カトマンズ・9 ~最初で最後の青空

2007年7月29日

昨日カトマンズに戻ったばかりのサトコがこの日の朝、早くもインド目指して旅立って行った。元々は移動型の旅人だった私も驚くほどの行動の早さである。
気がつけば私もカトマンズ8日目。結構長居してしまっている。長居の理由は2度目の予防接種だったが、それも明日済ませる予定だ。それが済んだら次へ進もう、と思った。

ところが、カトマンズを発つまであと少しというところで、私は宿を替えることになった。原因は、ここ数日悩まされてきたくしゃみだった。どうやらホーリーランド・ゲストハウスには私に合わないアレルゲン(ダニ?ハウスダスト?)があるようである。近くを探してみたところ、ムスタン・ゲストハウスに1泊150Rsのシングルを見つけた。ホーリーランドのドミトリーと比べると2倍近くかかるが、それでも日本円で300円もかからない安宿である。私は残り2泊をここで過ごすことにした。

宿を移動した後、タメルにある旅行社ATITHI TOURSを訪れて、翌々日のバスチケットを買う。ここの旅行社は日本語が通じ、またここで配布されている地図がかなり役に立つ。もうすぐ出発という時にようやくこういうものを見つけるとは、何とも間が悪い。

他には特にすることも無かったが、せっかく無料で入場できるパスがあるのだからと、再度ダルバール広場へ行ってみることにした。
カトマンズ旧王宮
カトマンズ旧王宮
この日は前回よりも若干人が少なく、それよりも鳩や牛の多さが目立った。中には"恐怖の神"を恐れることも知らずカーラ・バイラヴの像の前でのんびり休んでいる牛もいた。
しかし、昨日訪れたパタンのダルバール広場と比べると、2度目ということもあってか、よく分からないが何かいまひとつ足りない。どうもテンションが下がり気味に感じられる。
やはりここらあたりが、カトマンズから先へ進む潮時なのかもしれない。
カーラ・バイラヴの像と牛
恐怖の神をものともせず寝る牛

タメルに戻った後、旅先の思いつきで行くことを決意したため日本から持ってきていなかったパキスタンのガイド本が無いかと本屋を回ってみた。
前にも書いたように、ここタメルではバックパッカーの欲しい物は大抵何でも揃う。先日も、ちょうどいい大きさのバックパックカバーを難なく手に入れることができた。本に関しても、日本語のものが数多く出回っている。
ところが、パキスタンの日本語ガイド本だけがどこへ行っても見当たらない。ようやく英語の「Lonely Planet」を見つけ、それを買うことにした。私の拙い英語でどこまで解読できるやら

夕方、突如として空から陽光が降り注いだ。見上げると、カトマンズで初めて見る青空があった。
カトマンズ初の青空
カトマンズで見た最初の(そして最後の)青空
そう言えば、先日リョウコと話をした時、彼女は「影響されると思って(出発前は)絶対に読むまいと思っていた」という沢木耕太郎「深夜特急」をカトマンズで初めて読み、その中の「カトマンズには雨に降られに来たようなものだ」という内容の一説に強くうなずいた、と話していた。
私もその一文を思い出し、彼女同様、心の中で強くうなずいたものだ。そしてこの時、太陽と青空の有難さを強くかみ締めた。
しかし、この青空は結局、「カトマンズ初」であると同時に、「カトマンズ最後」のものになってしまった。

この日はその他、中国・成都とチベット・ラサで少し重なったタカユキや、ラサで同じ宿だったタカシと再会した。間もなくこの街を立ち去るという土壇場で、嬉しいような間が悪いような思いだった。

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