バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第4部 ネパール

ルンビニ ~ブッダ生誕の地

2007年8月5日

朝、大雨のような音に目が覚める。しかし表を見ると雨どころかむしろ見事な晴天だ。何の音かと思ったら、天井で回っていたファンだった。

“ぜひ訪れたいと思っていた場所”を目指し、スノウリから歩いてバイラワのバスパークまで行くが、そこでは目的地へのバスが見つからず、リキシャでバス停に連れて行ってもらう。
バスで向かった先は、ルンビニ
ここは、多くの日本人にとって馴染みの深い人物が生まれた場所なのだ。それは、私がこの旅で関心を抱き始めていた仏教の始祖・ゴータマ・シッダールタ、即ちブッダである。
ネパールの、インドに限りなく近いこの場所は、ブッダの生誕地としてユネスコに世界遺産にも登録されている。

インフォメーション・センターで拝観料を支払い、中に入るとすぐに、大きな菩提樹やプスカリニ池と並んで、ブッダ生誕地といわれる場所に建てられたマーヤー聖堂が見える。傍らに立つアショカ王の石柱は紀元前3世紀のものだが、現在表から見える聖堂の建物は21世紀になってから建てられたもので、白亜の建物と聞いていたが、私が訪れた時には赤い壁の建物に変わっていた。

マーヤー聖堂
マーヤー聖堂。手前にプスカリニ池が、
左にアショカ王の石柱が見える
ブッダ生誕の地
聖堂内部の「ブッダはまさにここで生誕した」
と書かれたガラスケース

内部には古い時代の遺構が保存されており、ブッダ生誕のレリーフ(跡)もある。ここであの偉大な聖人が生まれたのかと思うと、何となくだが高揚感のようなものが感じられる。

マーヤー聖堂一帯は聖園地区と呼ばれ、寺院は水路に隔てられた向こうにある寺院地区に集中しているが、ネパール寺とチベット寺だけは聖園地区に建てられている。ネパールにとってこの2つは特別な存在、ということなのだろう。
ネパール寺院
私がお経を授かったネパール寺院内部
ネパール寺院を訪れた時のことである。仏像の前に座る高僧の前に立って一礼したところ、
「世界の平和とあなたのために、5分間お祈りさせて下さい」
と言われた。日本の街角で同じことを言われたら「胡散臭い新興宗教か」と一蹴するところだが、ここはブッダの生誕地にある格式のある仏寺である。その寺の高僧に祈りを捧げていただくとなると誉れとしか言いようがない。喜んで、高僧から渡された毛糸玉を両手のひらで抱え、高僧の前に座してお経を頂いた。
意味は全く分からないが、安らかな気持ちになれたことは確かだ。しかし、余りの暑さに座っているだけでも汗が滴り落ちてきて、安らかな気持ちも半減されてしまった。この程度のことで雑念が出てしまうとはまだまだ修行が足りず、"真の仏教徒"には程遠い。
ありがたくお経を頂いた私は、高僧の前にお布施を差し出した。しかし、高僧はなぜか首を横にかしげる。
「少ないっていうのか?」
ほんの一瞬、そんな不快感が心をよぎった。しかし、すっかり忘れていた。ネパールでは"首をかしげる"動作が私たちの"うなずく"動作に当たるのである。つまり、彼は感謝の意を表していたのだ。
予備知識として知ってはいながら、初めてその動作に接したということもあってつい違和感を感じ、大変失礼な勘違いをしてしまった。

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