バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第4部 ネパール

ルンビニ、スノウリ ~世界各国の寺院、そしてインドへ

2007年8月5日

平和の火
平和の火
聖園地区の北に出ると、運河が南北一直線に延びている。その南端、即ち聖園地区側には平和の火が赤々と灯っていた。
思うに、仏教ほど"平和"を強調する宗教は無いのではないだろうか。先ほどの高僧が「世界の平和のために」私にお経を捧げてくれたことも重なって、そんなことを感じた。

運河の両岸には世界各国の寺院が建ち並んでいる。総教日本寺、ネパール尼僧院、韓国寺、中国寺、ベトナム寺、ビルマ寺、タイ寺、スリランカ寺など、歴史的に仏教が盛んである国の寺院は勿論のこと、今では仏教が廃れてしまったものの本来は仏教発祥の地であるインドの寺、そしてドイツ寺、フランス寺といった仏教とは一見縁が無さそうな国の寺院もある。
全てとはいかなかったものの、私はその中の幾つかを参詣し、仏像に祈りを捧げる。総教日本寺も参詣したかったのだが、工事中なのか廃寺になったのか、荒れ果てていて実現できなかった。

世界各国の寺院
世界各国の寺院が立ち並ぶ

そして一番北に位置するのが、ポカラにも同名のものがあった日本山妙法寺。「世界平和のストゥーパ」とも呼ばれる仏塔が目を引く寺である。私はそこを目指して更に足を進めた。
しかし、この日はネパール入りして以来一番暑く、じりじり照りつける太陽が私の体力を奪っていく。旅の後半こそ暑さに強くなった私だが、この時はまだ暑さに対する耐性がついていなかったのである。
そして更に悪いことに、飲料水が尽きてしまった。 日本山妙法寺
日本山妙法寺
「水なんてどこにでも売っているさ」と思って500mlのペットボトル1本しか用意してこなかったのだが、ここルンビニ園には売店が全く見当たらない。
そうか。ここは観光地ではないのだ。僧たちの修行の場でもある聖地だったのだ。
渇きと闘いながら前へ進み、ようやく大きな通りにたどり着いた。
しかし、そこにも商店らしきものは見当たらない。目の前にはもう日本山妙法寺の仏塔が見えているが、かなり遠くにあるように感じられてしまった。
ここで、心が折れてしまった。
私は遠目に見える仏塔に向かって手を合わせただけで来た道を引き返してしまった。
今になって思えば、よく地図を見ればバザールやホテルが、視界に入らなかっただけで近くにあったのだし、寺に駆け込んで水を恵んでもらったり、最悪の場合は運河の水を飲んでしまうという選択肢すらあったのである。どうやら、思考回路が完全にオーバーヒートしてしまったようだった。
やっとの思いで先ほど通った入場口を通過し、商店を見つけて水を買い、給水することができた。
今回の旅で自分が一番情けなく感じられたのが、この時だった。妙法寺あたりに数日こもって修行して、精神を鍛え直した方がよかったかもしれない。

スノウリに戻った後、必要な分を少しだけ残してネパールルピーをインドルピーに換金する。
明日はいよいよ、インド入りなのだ。

2007年8月6日

いよいよインド、という興奮からか、寝苦しさのためか、いつもより更に早く、5時ごろに目が覚めてしまった。
7時半、宿を出てすぐ近くの国境ゲートへ。ネパール側のイミグレーションでごく簡単な出国手続きをする。

ゲートの先は、中国をうろうろしていた頃から、いやそれ以前から漠然とした憧憬の念を抱いてたインドだ。どのような文化が、どのような風景が待っているのだろうか。

さあ、新たな"憧れの大地"インドへ!

「第5部 北インド、パキスタン」に続く

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