バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第7部 マレー半島、タイ

ランカウイ諸島-サトゥン-ハジャイ ~リゾートビーチはパス・・・タイへ

2007年10月2日

比較的すっきりとした空に見送られて、ペナンから船でランカウイ諸島へ移動。しかし、高速艇のスピードとやや高い波で揺れがきつい。
船には何度も乗ったことがあるが、私は"船酔い"というものがどんなものか知らなかった(一度だけ船で吐いたことがあったが、それは揺れのせいではなく食べ物のせいだった)。ところが今回は、冷や汗が噴き出し息苦しい。生まれて初めて、船の揺れに苦しむ。
これが、私の気持ちがネガティブになる引き金となった。 免税店
貧乏旅行者には不釣合いな免税店街

ランカウイ島の港に着いた頃には、天気は雨。風もやや強い。おまけに港近くの海は水が汚い。リゾートビーチを求めて来た私を失望させる要素ばかりだ。
しかし、私を一番引かせたのは、波止場のゲートを出てすぐの光景・・・。
香水、カメラ、化粧品 ―― そこには免税店が軒を並べていた。(実はこの島全体が免税エリアとなっているのである)
ショッピングを旅の目的としていない私はこの光景を見た瞬間、感じた。
[ここは私のいる場所ではない・・・]
と言うより、そもそもが高級リゾート地なのだ。宿代をはじめ物価も高く、貧乏旅行者を寄せ付けないオーラを発している。
それに、リゾートビーチに独りで来て何が面白い? ―― 当たり前のことにようやく気がついた。

取りあえず、港の近くにあるイーグル・スクエアまで歩き、"ランカウイ"の語源である"大理石の鷲"にちなんだ巨大な鷲の像を見るが、それでもそれでも気持ちはわき立ってこない。

ランカウイ島の海
ランカウイ島の海。天気は雨
イーグル・スクエア
イーグル・スクエアの鷲の像

[ここはもういい。出発しよう]

ここで2泊ほどするつもりで来たのが何と、着いて1時間もしないうちの逆転の決断である。

実は、ここに来た一番の目的は、リゾートビーチを楽しむことではなかった。
ここからなら、海路による国境越えという、私には一度(日本・神戸-中国・天津間のフェリー)しか経験の無いことができるからだったのだ。
そう決断すると、私はすぐにチケット売り場に行き、国境越えの船のチケットを購入した。

乗船の時間まで、海辺で海や鷲の像を見ながらぼうっと時間を過ごす。
雨はいつの間にか止み、雲間から青空も見えてきた。それを見ていると、折角来たのに少し勿体無いかな?という気持ちも少しだけ出てきた。
しかし、一度前へ進むことを決めた私の気持ちは、もう止まらなかった。出航30分前の16時になるのを待ってマレーシアのイミグレで出国手続きを行い、乗船。そのままランカウイを後にした。
思えば、決断からわずか数時間後の出国というのも異例中の異例、と言うより初めてである。

船が到着したのは、港町サトゥン

ここからが、タイである。

ここで入国手続きを行い、乗り合いタクシーに乗って列車駅のある街・ハジャイ(ハート・ヤイ)に移動する。
同乗した乗客は、身なりのいいオーストラリアの中年男性。運転手は料金を、私に200バーツ、オーストラリア人に500バーツ要求した。
[確かに貧乏旅行しているけれど ―― そこまで貧乏たらしく見えるか?]
と一瞬ムッとしたが、安くしてくれるというのだからそのお言葉に甘えよう。
夕刻のハジャイ
夕刻のハジャイ
更に運転手は私に、
「安い宿紹介しますよ」
と言う。完全に貧乏旅行者と見透かされている。
「何ていう宿?」
「キャセイ・ゲストハウス」
何と、まさしく私が目指していた宿だった。問題なくそこまで案内してもらう。

ハジャイの街に着く頃には既に夕刻になっていて、街の様子ははっきりと分かるというまでにはいかない。
しかし、その中にタイの人々がいて、タイ式の文化があり、タイ流の生活が営まれている中にもどことなく日本の街に似た雰囲気が感じられる ―― 何となくではあるが、そんな第一印象を受けた。

いずれにせよ、ここが私のタイ巡りの第一歩である。

Google

WWWを検索a-daichi.comを検索

<新着記事>