バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第7部 マレー半島、タイ

バンコク-8 ~ワット・アルン、水上バスとサイアム地区

2007年10月16日

午前中、チャオプラヤー川の水上バスと渡し舟を乗り継いで、チャオプラヤー西岸に建つ高さ75mものチェディ(仏塔)が対岸からでもはっきりと目につく、暁の寺院とも呼ばれるワット・アルンを訪れる。
これまではチャオプラヤー川とセットになったワット・アルンを遠目に見たことがあるだけだったが、近くから見てみると、中心のチェディの表面に施された装飾がかなり緻密で芸術性も高いことが分かる。物事はいろいろな角度・位置から見てみないと真価が見えてこないということか。

ワット・アルンと水上バス
チャオプラヤー川のほとりに建つワット・アルン。
手前に見えるのが水上バス
ワット・アルンのチェディ
近くに寄ってみるときめ細やかな装飾がされて
いることが分かるワット・アルンのチェディ

その後も水上バスを乗り降りして、橋の上からチャオプラヤー川を眺めたりもしてみる。
上から見ると想像以上に幅が広い。川面を大小さまざまな舟が絶え間なく行き交っている。
この川はまさに、バンコクの"大動脈"なのだ。

チャオプラヤー川
ゆったりと流れるチャオプラヤー川

昨日決めたように、街中を流れる狭い運河で運行されている運河バスを利用して街へ向かう。ここは水こそ汚いが、交通量が少なく、渋滞知らずで排ガスとも無縁であり、交通手段としては至極快適だ。
水上バス
運河バスで街中へ
プラトゥーナムでボートを下り、まず運河の北へ行ってみると、ファッションやコンピュータの専門ショッピングモールが立ち並んでいる。
運河の南には、セントラルワールド、伊勢丹、サイアム・パラゴン等が並ぶサイアム地区のショッピング街があり、大勢の人々が買い物、ウィンドウショッピング、デート等を楽しんでいる。
伊勢丹に入ってみると、まるっきり日本のデパートだった。日本の食品や書籍を買うことができるのが日本人にとっては嬉しい。昨日宿で、旅行作家の下川裕治氏の弟子だという日本人と話をしたこともあり、下川氏の文庫本を一冊買っていった。
バンコク伊勢丹前の渋滞
バンコク伊勢丹前。渋滞は慢性的だ

ショッピング街としては魅力的なのだが、建物がある方とは逆の方に目を向けてみると、この街の深刻な問題が華やかさと隣り合わせにして目の前に表れていた。
交通渋滞である。
バンコクでは道路やBTS、地下鉄等の鉄道といった交通網がかなり整備されている。
しかし、いかんせん車が多すぎる。それに、信号の間隔が余りに長すぎる印象も受ける。
そのため、バンコクでは至る所で交通渋滞が慢性的に発生し、そして空気は排ガスで汚染されてしまっている。流れのスムーズな水上の移動に比べ、陸の上でバスに乗ったりすると、余りの遅さに時折イライラしてくる。
大都市にはありがちな問題ではあるが、バンコクでは特に著しく感じられてしまう。これさえなければ、数倍魅力的な街になると思うのだが…。

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