バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第8部 カンボジア、ベトナム、ラオス

アンコール・ワット-2 ~美しきレリーフ

2007年10月20日

遠目に見るアンコール・ワットも勿論均整が取れていて美しい建造物だが、近くから見ると、また細かいところまで見えてアンコールの違う良さを味わうことができる。
間近に見るアンコールと言えば、何と言ってもレリーフだ。神々のレリーフ、女たちのレリーフ(デバター)、神話のレリーフ、人々のレリーフ  ――  美術や宗教のことはよく分からないのだが、神秘的な雰囲気は十分に伝わってくる。

叙事詩「マハーバーラタ」を描いたレリーフ
叙事詩「マハーバーラタ」を描いたレリーフ
女性たちを描いたレリーフ
女性たちを描いたレリーフ

おや? 日本からの団体客が1つの柱に注目している。見ると、墨で何か落書きした跡がある。
1632年にここに来たという日本人・森本右近太夫一房が書き残した、余りにも有名な落書きがこれだ。この落書きこそアンコールの歴史を伝えるものになってはいるが、今や世界遺産。新たな落書きはやめよう。

この神殿はヒンドゥー教のものである。ヒンドゥー教といえば、先日訪れたインドで、マンガ的なけばけばしさが感じられる絵画や寺院に嫌悪感すら覚えたものだが、この神殿にはそうしたけばけばしさが全く無く、落ち着いた神聖さがあった。それは、時代の違いから生じたのだろうか、それとも、老朽化して派手さが剥がれ落ちたのか  ――  多分、前者なのだろう。 修復中
老朽化であちこち修復をしている

老朽化といえば、さすがに築900年ともなると、創建当時の面影は薄らいでいることだろう。そこで、またもイマジネーションを働かせてみる。全盛期の建造物に、そこにいる人々…
――  あれ?
人々の姿が想像できない。
そういえば、クメール文化って何だ? クメール人、カンボジア人って、どんな人々だ?
―― 何も知らないじゃないか!
予備知識も何も無しで入国し、僅か2日目でそれを理解或いは想像しようというのは、さすがに無理があったかもしれない。
1週間券を買ったことだ。シェムリアップ最終日までにそのあたりをもう少し勉強して、もう一度訪れてみようか。

ところで、アンコール・ワットというのは、狭義には私がこの日訪れた神殿そのもののことを指す。
しかし、多くの人がイメージするアンコール・ワットというのは恐らく、アンコール遺跡群、即ち、その周辺の遺跡も含めた広義のものではないだろうか。その意味で言うと、私がこの日訪れたアンコール・ワットはまさに氷山の一角。アンコール遺跡群を代表するものではあるが、そのほんの一部分に過ぎないのだ。
まだ数日は滞在する予定である。明日以降も、アンコール遺跡をじっくりと探索しよう。

シェムリアップに戻り、インターネットカフェへ。当時書いていた「旅日記ブログ」にも気合いが入る。
その後、屋台で焼き飯を食べたのだが、余り好きではない化学調味料がたっぷりと使われていた。そう言えば、地元の人たちは日本人を見かけるとやたら「アジノモトー!」と声をかけてくる…。

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