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        海外の旅行記とチベットのこと  by カズ@憧れの大地 

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第8部 カンボジア、ベトナム、ラオス

アンコール遺跡東部-2 ~タ・プロームの不気味な夕刻

プレ・ループから下りた後は、それまでのものに比べると小規模な、プラサット・クラヴァンプラサット・バッチュムといった遺跡や、王が沐浴したといわれる池・スラ・スランなどを訪れる。

プラサット・クラヴァン
プラサット・クラヴァン
プラサット・バッチュム
プラサット・バッチュム
スラ・スラン
スラ・スラン

それから、スラ・スランに隣接する場所にあるバンテアイ・クディへ。
バンテアイ・クディは奥行きのある規模の大きな仏教遺跡だ。 バンテアイ・クディ
バンテアイ・クディの伽藍内部
アンコールの寺院は二重構造になっているものが少なくないが、ここもその一つ。方形の周壁の中にまた方形の周壁があり、内側の周壁の中に伽藍が設置されている。仏教寺院なのだが、ヒンドゥーの要素も交ざりあっているようだ。

そして、次が本日のメーン・イベント ―― なのだが、時刻はまだ16時半を回ったばかりだというのに辺りが少し暗くなり始めている。早めの移動を心がけたが、敷地そのものはバンテアイ・クディの隣であるものの、入り口が遠く、到着に時間がかかる。

その場所は、口コミの情報で誰もが絶賛する仏教遺跡タ・プローム
入り口から暫くは密林の中を進む。先ほどプレ・ループの上から四方を眺めた時はまだ、アンコールが密林の中の遺跡であったことを"目で見て分かった"だけだったが、ここを歩いていると、それを肌で感じることができる。
タ・プローム
巨木が絡みつくタ・プローム
建物と木の根っこ
手前に見えるのは木の根っこである
タ・プロームも、建造物、レリーフ等の悪くない寺院である。
しかし、この寺院で一番度肝を抜かれるのは、建造物に絡みつく樹木だ。
同じようなものは昨日ベンメリアでも見たし、この日もあちこちで目にしてきた。
しかし、ここの樹木は桁が違う。
まず、数が多い。一つ見終わって移動するとまたそこにも樹木が建造物に絡みついている。
そして、一つ一つがとてつもない巨木なのである。一体、樹齢何年、いや、何百年なのだろう。石造りの建造物を覆いつくすもの、押しつぶすようにしているもの ―― 様々な形で絡み付いているが、いずれにせよそれだけの樹齢がないとここまでにはならないだろう。
これだけの寺院を建造したクメール王国がいかに繁栄した国家であったかも、この遺跡から感じ取ることができる。しかし、自然の力はそれ以上だった、ということになるのだろう。

複雑な寺院の中をじっくりと歩いているうちに、すっかり辺りが暗くなってしまっている。
そろそろ秋。「秋の日はつるべ落とし」といわれるように、日が落ちるのが早くなってきているのをすっかり忘れていた。
薄暗い中で巨木を見ているだけでも不気味なのに、人けが少なくなってきたタ・プロームに、鳥や虫の金属的な声が響き始め、不気味さを増幅してくれている。

タ・プロームを離れた後は、タ・ケウ ―― 薄暗い中外から写真を撮っただけ。 タ・ケウ
夕闇の中のタ・ケウ
チャウ・サイ・デボータトマノン ―― もはや暗くて写真も撮れない。
アンコール・トムを抜け、アンコール・ワットに向かい、街灯も無い道を、またしてもバッテリーが切れかかってきた電気自転車をひたすらこぐ。余りの暗さに山賊でも出やしないかと心配になってきて、他の車やバイクの明かりを見るだけでほっとしてくる。

18:40、ようやくシェムリアップの街の入り口にある貸し電気自転車の基地に戻り着く。
いろいろな遺跡を巡って充実した1日だったが、それ以上に、疲れた。宿近くのコンビニエンスストアで見つけた1缶50セントと格安の日本のビールが体にしみ渡った。
(同じようなコースを回るのなら、素直にトゥクトゥクやバイクタクシーを利用しよう)

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