友誼関-南寧-上海 ~眼中にあるは上海の先のみ
2007年12月10日
ベトナム・ハノイからドンダンを経て広西チワン族自治区・友誼関から中国入りした後は、ひたすら上海を、否、更にその先の帰国を目指すばかりだった。

友誼関
広西の中心都市・南寧に到着し、駅前の宿に入った後真っ先にしたのは、上海への列車チケットを買うことだった。この日の列車は既に終わっていたが、翌日午前発の列車でハードスリーパーのチケットがあっさり買うことができたので、最短で南寧をすり抜けられることになった。
もはや、南寧近くの桂林ですら、私を引き留めることはできなかった。
[中華人民共和国なんか、さっさとすり抜けたい]
思いはそれだけだった。
南寧での外出は、列車のチケット購入と夕食だけだった。その際、中国生活中によく飲んでいた中国式蒸留酒・白酒を買ってきて晩酌にしたのだが、翌日、ものの見事に腹を壊した。
中国以外の国を巡っている間に、私の体から中国の毒気がすっかり抜けたとみられる。もう二度と白酒は飲むまい。
2007年12月11-12日
11日午前、列車で南寧を後にし、翌12日午後、上海南駅に到着。ベトナム・ハノイから上海への道を、陸路で僅か55時間で走破した。

上海
前回の訪問で気に入ったCaptain Hostel(船長青年酒店)に宿を定める。
上海 ―― 実に4度目の訪問となる。
言わずと知れた大都会だ。都会よりも田舎の方が好きな私だが、この街に入って、なぜか気持ちが落ち着く。勝手知ったる街だからか、中国としては数少ない国際都市だからか、街も人も他の中国の街に比べて洗練されているからか、対岸にある東方明珠はともかくとして外灘の西側にある 1949年以前の町並みがノスタルジーを感じさせるためなのか・・・。
少なくとも、昆明の駅前で感じた不快感は、この街では感じられない。この旅を通じて私の心の中で"中国離れ"が急速に進行していたが、その針がこの時一瞬、ほんの少しだけ元に戻った気がした。


