バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

韓国、モンゴル

テレルジ-2 ~雪上の乗馬

14時すぎからは乗馬の時間だったが、その前に案内役の青年が暮らしているゲルに招かれた。先ほどの管理ゲルほど大きくはないが、電気も通っていてそこそこ暮らしやすそうである。壁には兄弟や友人との写真が幾つも貼られている。
「僕の赤ちゃんです」
と、彼が私の腰掛けているベッドの背後に視線を向ける。 雪上の草モンゴル相撲
雪上の草モンゴル相撲
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振り返ってみると、まだ1歳にも満たない可愛い女の子がスヤスヤ眠っていた。
20歳に届いているか届いていないかという若さに見えたが、既に人の親だったのだ。
テレルジの大自然に抱かれて、この女の子はどのように育つだろうか。きっと、活発で感受性の豊かな人になってくれることだろう。

さて、そろそろ馬に乗ろうか、ということになって表に出て、案内役の青年が馬の準備をしてくれるのを待つ。
と、側にいた2人のモンゴル人男性が突然、組み合ってモンゴル相撲を始めた。モンゴル相撲は土俵が無く、大地全体を土俵にして行われるので、2人は組み合ったまま結構あちこち動き回る。1分近くの取り組みの末、ようやく片方が投げで相手に土をつけ、決着がついた。

準備が終わり、いよいよ馬にまたがる。
青年が操る馬に続き、馬の両わき腹を軽く蹴って、いざ出発  ――  ところが馬は、手綱の動きを全く無視した方向へ動くわ、途中で大小便をするわ、文字通り"道草を食う"わで、思うように動いてくれない。ついには青年に手綱を任せ、引かれて前に進むという何とも情けない格好になってしまった。

馬上の筆者
馬上の筆者
雪原を行く
青年に引かれつつ雪原を行く

引かれるままに小高い丘の上に上り、そこで一旦馬から下りて休憩する。
そこからは、先ほどツーリストキャンプそばの丘の上から見下ろした時よりもはるかに開けた光景が広がって見えた。
飛行機雲と太陽が雪原の上に重なり合う
飛行機雲と太陽が雪原の上に重なり合う
空を見上げると、先ほど通ったばかりとみられる飛行機が残していった飛行機雲が、ちょうど真っ白に輝く太陽を貫くように重なって見える。文明が生み出したものと自然が織り成す、不思議なコラボレーションだった。

帰りは馬もなついてくれたようだったので、自分で馬を操って行くことにする。行きには全く言うことを聞いてくれなかったのが嘘のように、馬は私の思い通りに動いてくれる。時折、「トゥー!!」を掛け声とともに手綱を内側に寄せる感じで引き締め、馬に小走りさせる。
やがてツーリストキャンプが見えてきた。約2時間の馬上の遊覧を終えて、体を撫でて馬の苦労をねぎらう。

雪の中の乗馬ということで、出発前は馬の足元を心配していたが、それも全くの杞憂で、雪上の小走りまで経験させていただいた。モンゴルの騎馬民族たちも冬にはこうして雪の上で馬を走らせていたのだろう  ――  そう考えると、モンゴル騎馬民族の歴史の一端に触れた思いだった。

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