バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ギリシャ、カタール、香港

ピレウス―アテネ―カランバカ ~メテオラを目指して

2011年5月3日

まだ暗いうちに表に出てみると、雨が降っていた。今日は移動がメインではあるが、少し天気が心配だ。

ここ数日便秘気味だったが、久々に便意が来てトイレで排出する。用を済ませて個室の扉を開けると、その先には…
手錠をかけられた男
何をしでかしたか知らないが、護送中の犯人とご対面してしまった。
これで、船室の一部がカーテンで仕切られている謎の真相が分かった。あの犯人を一般客から隔離していたのである。

ピレウスには予定より遅れて午前6時前に到着。更に、ここから地下鉄1号線と2号線を乗り継いでアテネの中央駅であるラリッサまで行く予定だったのが、1号線が一部区間不通となっていたためモナスティラキでまず3号線に乗り換えて更に次のシンタグマで2号線に乗り換えと、乗り継ぎの回数が1回増えた上に遠回りになってしまい、ラリッサには7時すぎにようやく着くことができた。
ラリッサ駅に来たのは、ギリシャ北部にある景勝地メテオラに行くためだった。最寄り駅のカランバカへの列車は8時半発。船と地下鉄での時間ロスで少し焦ったが、無事チケットを買うことができた。
カランバカ到着直前に見えた岩山
カランバカ到着直前に見えた岩山

列車の車両は片方の窓側に通路、もう片方の窓側に壁で仕切られた6人がけのボックス席という、いわゆるコンパートメントタイプだった。日本では殆ど見られないタイプで、ヨーロッパの観光列車と言うとこのイメージである。
時折韓国人夫婦の旦那の方と英語で旅談議に花を咲かせながら列車に揺られること5時間。やや遅れて午後1時半にカランバカに到着する。その直前、無骨な岩山が目の前に迫ってきた。メテオラの光景を特異なものにする大きな要素が、この地形にある。

列車を下りて、手元のガイド本に掲載されている中では一番安いアエロスター・ホテルに向かう。フロントで取りあえず、
「一番安い部屋で1泊幾らですか?」
と宿の主人に尋ねたところ、逆に
「あなたの希望は?」
と聞かれてしまった。こういうことは初めてだったので少々戸惑う。
宿のバルコニーから見えたカランバカの街と岩山
宿のバルコニーから見えたカランバカの街と岩山
「じゃ、ここ(ガイド本)に25ユーロと書かれているので、25ユーロで」
もっと値切ってもよかったのだが、宿の主人の人の良さに気持ちを許してついガイド本通りの値段を申し出てしまった。
「あと5ユーロ追加して1ランク上げたら、バルコニー付きで眺めのいい部屋をご案内しますよ」
そう言われて試しにその部屋を見せてもらったら、確かに窓の外には、白壁に赤い瓦屋根の街並みのすぐ向こうに見事な岩山がそびえ立っている。内装も30ユーロにしては清潔で高級感もある。これなら5ユーロ追加する価値は十分にある。私はこの部屋に泊めさせてもらうことに決めた。

洗濯を終わらせたところで、早速メテオラへ ―― と、その前に、奇岩に抱かれたカランバカの街の街を散歩してみる。
景観に配慮してかはたまた必要性が無いからか、建物は高くても4、5階建てで全体的に小ぢんまりとしている。一番大きいと思われるのは、ブラハバ通り沿いにあるアギオス・ヴィサリオス教会か。
一般的な民家の赤い瓦屋根の上には時折煙突らしきものが突き出ているが、その形が修道院を模しているのがユニークである。

アギオス・ヴィサリオス教会
アギオス・ヴィサリオス教会
11世紀のビザンティン教会
11世紀のビザンティン教会

更に、街の東側の高台にある、11世紀のビザンティン教会に立ち寄った。小ぢんまりとした教会だが、その外観には歴史に裏打ちされたかのような不思議な風格がある。ここは天井画が見事らしいのだが、残念ながらこの時は門が閉ざされていて中には入れず、結局見る機会を逃してしまった。
メテオラへのトレッキングコース
メテオラへのトレッキングコース
このあたりはまだ傾斜が緩やかだ

さて、いよいよメテオラへと向かうことになる。
メテオラへは一般的に、まずバスなどでカランバカから北西の方向へカストラキの街を経てメガロ・メテオロン修道院を目指すルートが一般的だが、もう一つ、カランバカから北東の方向へトレッキングコースを歩いてアギオス・ステファノスを目指すルートもある。トレッキングコースはビザンティン教会のすぐ近くから入ることができる。メガロ・メテオロン修道院方面は明日行くことにして、この日はトレッキングコースを歩くルートをとった。
初めのうちは傾斜も緩やかで楽だったが、途中かなり傾斜の厳しい場所があり、木の枝を拾って杖にしながら息も絶え絶えになって歩く。
歩き始めてちょうど30分。ようやくトレッキングコースが終わってメテオラの舗装道路に抜け出した。

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