バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ギリシャ、カタール、香港

メテオラ・5 ~再びアギア・トリナダ修道院

アギオス・ニコラオス修道院を見下ろす
アギオス・ニコラオス修道院を見下ろす
ヴァルラーム修道院からアギオス・ステファノス修道院へと続く道は想像以上に平坦で歩きやすかった。加えて、先程まであれだけ気になっていた雨がぴたりとやんでくれ、至極快適な行程となった。
眼下には、先程までいたアギオス・ニコラオス修道院が、そして先程は見上げていたルサヌー修道院が見える。かなりの高低差だ。それに、どちらの修道院も、赤い瓦屋根が雨に濡れて輝いているのが遠目にも見てとることができる。
「この高低差にさっきまでの雨 ―― 歩かずに済んで本当に良かった…」
私もチエコも、絶景を愛でると同時に、心の底からそう言い合った。 ルサヌー修道院を見下ろす
ルサヌー修道院を見下ろす

ヴァルラーム修道院を出発してからアギア・トリナダ修道院やアギオス・ステファノス修道院のある一帯に到着するまでは1時間とかからなかった。今まで辿ってきたルートと比べながら地図を見ているともっとかかりそうな気がしていたが、そこはやはり勾配の有無の差なのだろう。

そして、あの場所も見えてきた。
「あそこに梯子がかかっているのが見えますか? 下りてみましょう」
梯子の下 ―― 昨日見つけたお勧めスポットである。昨日はここからの風景を独占させてもらったが、独占するよりも誰かとシェアしたい、誰かに教えたい、という気持ちが強く、この日はチエコを誘って下りた。
チエコもこの場所が気に入ったようで、テンション高めにここからの風景を楽しみ、写真を撮っていた。私も2度目ながら、今回は同行者がいたこともあってか、昨日とはまた違った心持ちで目の前の修道院と眼下の街を見つめていた。
アギオス・ステファノス修道院
再び"梯子の下"から
アギオス・ステファノス修道院を望む
昨日は余り気を留めなかった足元に咲く黄色や白の花にも今回は結構気持ちを引きつけられたが、それはもしかしたら花を愛でる心の篤い女性が一緒だったからなのかもしれない。

昨日は門前払いを食らってしまったアギオス・ステファノス修道院だったが、この日は問題無く中に入ることができた。ここも博物館として内部の一部が公開されており、メテオラの文化や歴史を垣間見ることができる。中でも礼拝堂の天井画と壁画(割と新しく描かれたもののように見えたが)が見事な美しさだった。余りの素晴らしさに、こうした絵画をここメテオラで何度も見てきた私も驚嘆の声を上げずにはいられなかった。
「うわ~~~! すげ~~~!」
「シーッ!」
声の大きさを西洋人の観光客にたしなめられてしまった。そうだった。ここは観光地である以前に神聖な宗教施設だった。

アギオス・ステファノス修道院
アギオス・ステファノス修道院敷地内
アギオス・ステファノス修道院
同修道院中庭

あとはアギア・トリナダ修道院だが、私は既に昨日訪れていたし、チエコも「ここはもういいかな」と言う。それに何より、私はアテネに戻る列車の時間があった。メテオラ巡りはここで打ち切り、昨日も往復したトレッキングコースを辿ってカランバカに戻る。

実は、ギリシャに来る1か月前まではメテオラの名前すら知らなかったのだが、「ギリシャならメテオラに行ってみたい」という知人の言葉に引かれて予定に組み込んだのだった。
予定を変更した甲斐はあった。確かに一見の価値はある。
  中世の色彩がそのまま残っている「歴史」
  礼拝堂の天井画・壁画などに見られる「芸術」
  厳かな雰囲気の「宗教」
  断崖絶壁の上に修道院が建つ「景観」
実に様々な側面を持っている。さすがは、UNESCOの世界遺産に「文化・自然複合遺産」として登録されているだけのことはある。

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