バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ラダック、北インド(2011年)

香港発――大騒動の末

2011年9月10日

湾仔の船着場に到着したのは午後5時10分前。急げば宿に5時に戻って荷物を受け取り、空港に行って19時50分発のデリー行きの便に間に合う・・・

――はずだった。

しかし、ここから「急ぐ」ことができなかった。
銅鑼湾行きのバスをようやく見つけて飛び乗ったものの、夕方の大渋滞でなかなか前に進まない。歩くよりはまし、という程度のペースである。そして、ようやく宿に近い場所に到着して下車ブザーを押したが、バスは宿最寄の場所をノロノロと200mほど通り過ぎた所でようやく停車。下車した後も更に、土曜日の銅鑼湾の人ごみに阻まれてなかなか前に進めない。宿にようやく到着して荷物を受け取った時には既に5時半になっていた。

悪いことは続くもので、空港バスの最寄りのバス停に着いたものの、20分おきには来るはずのバスがようやくやって来たのは私が乗り場に到着してからその最大間隔であるはずの20分後だった。バスはかなりのハイペースで走ってくれたが、それでも空港に着いたのは16時30分すぎ。しかも私が乗るべき便は、下車した第1ターミナルではなく第2ターミナルだったので、またしても移動に時間を費やしてしまった。

大急ぎで到着したチェックインカウンターでは――既にチェックインが終了してしまっていた。しかし、そこに残っていた職員の計らいで「乗せてあげますが、急いでもらいますし、荷物の保証もできません」との条件でチェックインさせてもらえることになった。まだ40分あるので荷物は何とか間に合うだろう、と考えた私はその話を受け入れ、職員の1人に連れられてダッシュで出国や手荷物検査を通り抜ける。しかし、こうして急いでみると、香港空港の規模の何と大きいことか。
最終案内のコールが流れる中、ぎりぎりで搭乗に成功。荷物のことが少し心配だったが、ともあれ、予定通りの便でデリーに向かうことができた。
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