バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ラダック、北インド(2011年)

ラダック・フェスティバル(3) & レー王宮

2011年9月13日

この日も午前中、ラダック・フェスティバルの一環としてジョカンにてチベット仏教の仮面舞踏チャムが行われた。この日は開演前に現地入りして、楽器演奏もしっかりと見えるベストポジションを確保して観劇。2度目でも見る場所を変えるとまた新鮮に見えてくる(内容がよく分からない間はずっと新鮮に見えることだろう)
チャム

レー入りして3日目。にもかかわらず、宿から、街中からしょっちゅう見ているレーのランドマークにまだ訪れていなかった。体もそこそこ適応してきたことなので、そろそろ行ってみることにしよう。
ということで、いざレー王宮(レーチェン・パルカル)へ。宿からの直線距離は近いが、ポロ・グラウンドから迂回路を回って行った方が楽だ。

レー王宮
レーの街を見下ろしつつ迂回路を徐々に上っていくうちに、王宮に到着。入場料は100ルピー也。
中に入ると、修復中の箇所、がらんどうの箇所が結構多い。この王宮は19世紀のドグラ戦争以降、住む者のいない廃墟と化してしまっていたのだ。何かが置かれているのはチベット仏教の仏像やチャムの仮面等が安置されているパルカル・ラカンのみである。
レー王宮内部
外観は修復が完了したのか、色鮮やかさこそ無いもののチベット本土のポタラ宮にも似た(レー王宮はポタラ宮のモデルとも言われている。丘の上に建っているというのも両者の共通点だ)威風堂々とした姿を下界の人々に見せ付けている。内部もいつかきっと、往時の輝きを取り戻してくれることだろう。

パルカル・ラカン以外の王宮の楽しみ方は、何と言ってもレーの街を見下ろすことだろう。タルチョの向こうに、造りかけのものも多いが、石レンガを積み重ねて造ったラダック風の家屋が軒を並べている風景を見渡すことができる。賑やかなメイン・バザールも、王宮から見下ろす風景の中ではそのほんの一部にすぎない。
今となってはすっかり無機質でチベット伝統文化のかけらも無い中国人居住区となってしまったラサのポタラ宮周辺も、かつてはこんな感じだったのだろうか――チベットらしさが残るその景色を前に、そんなセンチメンタルな感傷に思わず襲われた。
レー王宮から望む市街

レー王宮を訪れたのなら、そのすぐ近くに登り口があるナムギャル・ツェモという山の上のゴンパ(僧院)を訪れるのが常道だが、この時はポロの決勝戦の時間が迫っていたのでこちらは後日に回すことにして街へと下りた。

しかし・・・

ポロ・グラウンドに来てみると、ギャラリーは集まっているもののポロの試合が行われる気配は一切無い。
と、外国人と思われる男性が試合開始を待つギャラリーたちにこう言った。
「ポロの試合、日程が変更されていたようですよ――昨日に
昨日にって――ということは、完全に見逃してしまったということではないか。
私はがっかりしてポログラウンドを去り、インターネットや夕食を済ませて宿に戻った。

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