バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ラダック、北インド(2011年)

ヘミス・ゴンパ、チェムレ・ゴンパ(2度目)

2011年10月 2日

ラダックで最大といわれるヘミス・ゴンパにまだ行っていなかった。これを見ずしてラダックを去ることはできないと思い、この日目指すことにした。

まだ閑散としたバスターミナルへ行ってみると、ザンスカールからの帰途を共にした田辺さんがいた。
「今日はチェムレ・ゴンパに行って明日はヘミス・ゴンパに行くつもりなんですよ」
と田辺さんは言う。
「あ、でもチェムレとヘミスは割と近いから纏めて行った方がいいですよ」
しかし、「割と近い」とは言っても、どちらもレーから35km離れたカルの街からのアクセスが便利だというだけで、双方の間の距離は結構ある。そうなると、バスよりもタクシーをチャーターした方が便利なのだが・・・
そこで、私は考えた。

[ヘミス・ゴンパには自分も行きたい。チェムレ・ゴンパはもう行ったけれど、もう1回行ってもいいかな]

ということで、2人してタクシーをチャーターして行くことになった。
近くにいたドライバーに料金を訪ねてみたところ、
「タクトク、チェムレ、ヘミスと行って1900ルピーちょっとですね」
とのこと。
「タクトクには行かなくてもいです」
「じゃ、200ルピー安くします」
ということで、バスターミナル近くの食堂で朝食後、その運転手の車でまずはチェムレ・ゴンパへと向かう。
チェムレ・ゴンパ
チェムレ・ゴンパについては2度目なので、様子についてはその時の記事を参照していただくことにして、ここでは話をヘミス・ゴンパの方に集中させる。

ヘミス・ゴンパはカルからのアクセスが便利とはいえ、カルの街からその姿を見ることはできない。インダス川の南岸に渡り、山道を随分奥に入った場所にある。

チベット本土のガンデン・ゴンパ、セラ・ゴンパ、デプン・ゴンパ(以上ラサ)、タシルンポ・ゴンパ(シガツェ)に比べれば小さいものの、数十もの建物から構成されるヘミス・ゴンパは確かにそれまで見たラダックのゴンパの中で最大のものだった。
特に本殿は大きく分けて3つの部分から成り立っていて、その部分部分だけで小さなゴンパが一つすっぽり入ってしまいそうな大きさである。
ヘミス・ゴンパ
本殿正面の壁を見ると、仏や神々などを描いた絵が100以上ずらりと飾られている。
ずらりと飾られた仏や神々などの絵

本殿に入る前に、本殿前の広場前庭隅に入り口のある博物館に入ってみた。中は撮影禁止で、カメラを含めた荷物は入り口のロッカーに預けることになる。
入り口となる建物自体は小さかったが、入場して地下の展示室に潜ってみると、どこまで続くのだと言いたくなるほど(と言うより、田辺さんと実際にそう言い合った)広いフロア面積を誇っている。勿論、その面積に見合う数の展示品――仏像、タンカ、儀礼用具、武具、衣服等々――がフロア全体に整然と並べられている。
展示品の数と質は、間違いなくラダック一番だろう。しかし、どうもあるものをただ並べているだけ、というような散漫さが感じられ、目玉となるような特別な展示品も見当たらない。その点に関して言えば、テーマ毎の纏まりがあり、仏陀の生涯を描いたタンカ群という目玉品のあったチェムレ・ゴンパの博物館の方に軍配が上がる。

博物館の規模が特大なら、本殿に安置されている像も特大だ。前庭への入り口から見て一番手前の部分2階にあるグル・ラカンには巨大な金色のグル・リンポチェ像が安置されている。先程訪れたチェムレ・ゴンパにも大きなグル・リンポチェ像があったが、それとは比較にならない大きさだ。
グル・リンポチェ像

その他にも、集会所であるドゥカン・チェンモ、チョルテンを中心に神仏像が並べられたツォム・ラカン、ツェテン・ドルマ像を中心とした像や壁画が見事なラカン・ニンパなど、その規模に比例して見どころも多い。
ラカン・ニンパ
ラカン・ニンパ

ところで、一番上の写真を見ると分かるかと思うが、この時本殿奥の3階部分が何かでえぐられたかのように大きく破損し、その影響で本殿中央のドゥカン・パルパの公開が控えられていた。破損した箇所では、多くの人々が修復作業に当たっていた。
ヘミス・ゴンパの修復作業に当たる人々
Men at Work

「これは一体、どうしたのですか?」
英語でいろいろな人に尋ねてみたが、「英語ダメ」「分からない」と、要領を得ない答えばかりだ。田辺さんがタクシーの運転手に尋ねてみたところ、
「雪が屋内にたまって、それが解けた水圧で押し流された」
とのこと。何だそれは? もしそうだとすると春に壊れたことになるが、その修理ををなぜ今?

兎にも角にも、見応えのあるゴンパだった。田辺さんも
「(チェムレもヘミスも)どちらも見応えありましたね」
と、かなり満足した様子だった。
予習不足でこのゴンパの存在をかなり遅くに知った私も、これを見ずしてラダックを去るということを避けることができて本当に良かった。

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