バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ネパール(2012年)

HAPPY HOME(パタン)-2 ~ネパールの孤児たちと文化交流

シャボン玉
シャボン玉に大はしゃぎ
習字
「君の名前は…」毛筆で子どもたちの名前を
漢字で書いてプレゼント(思いっきり当て字)
メインイベントの寄付贈呈は無事ミッションが遂行されたが、ここHAPPY HOMEでの活動はまだ終わらない。今度はここに学ぶ孤児たちとの文化交流の時間だ。子どもでも無理なく楽しめる日本文化を、日本から来た精鋭たち?がネパールの子どもたちに伝授する。
まずは手軽なシャボン玉で子どもたちの心を掴む。ストローをフーッと吹いたり、輪っかをフワーっと揺り動かしたりするだけで大小様々な石鹸水の玉がフワフワと空中を漂う様子に、子どもたちは夢中。私は贈り物の中に石鹸を5つほど入れておいたのだが、体を洗うというメインの使い道もさながら、シャボン玉の材料としても消費されているかもしれない。

その他にもいろいろな文化交流が行われたが、一風変わっていたのが毛筆コーナー。さすがにいきなり筆で文字を書いてもらうのは敷居が高いので、今回手を動かしたのは日本人側。何を書いたのかというと、子どもたちの名前。しかもネパール人の名前を漢字で書くという試みだ。
「君の名前は?」
「ニルマラ!」
「ニルマラか。じゃあ――『二留馬羅』」
という具合に、思いっきり当て字なのだが、書いてもらった本人はとても嬉しそう。他の日本人を捕まえては
「これ、何て読む?」
と尋ねてくる。ちゃんと読んでもらえるとまた嬉しそうな顔を見せるし、外してしまうと残念そうな顔をするのが子どもらしくていい。

折り紙
折り鶴の作り方を伝授
折り紙
折り紙で作った「花」

私は主に、折り紙コーナーを担当した。定番の「折り鶴」を中心に、作る手順を教える。
「カズさん、折り鶴ってどう折るんでしたっけ?」
おいおい、日本人がそれでは駄目だろ。
「こうやって、こうやって…あれ?」
そういう自分も途中の過程を忘れてしまっている。他のメンバーから教えてもらってようやく思い出すことができた。帰国したらもう一度、“日本文化”を復習する必要があるかもしれない。
折り鶴以外にも、折り紙で「花」を作ってもらった子もいたようで、黄色い一輪の花を手にしながら嬉しそうな笑みを浮かべていた。
着物の着付け
着物の着付け

更に高度なところでは、着物の着付けコーナーも。これはさすがに何人も相手にすることができず、背の高い年長の女の子1人だけを対象に行われた。
この時、あらためて思ったことがあった。
[ネパール人って、意外と日本人に近い顔立ちの人多いな]
アーリア系のインドとモンゴロイド系のチベットに挟まれた土地柄からなのだろうか。一口にネパール人と言ってもそうした両者が混在しているのである。着付けをしてもらった女の子は、どちらかと言うと彫りがそんなに深くないモンゴロイド系の顔立ちだった。だからだろうか、日本人と肌の色の違いはあるにせよ、着物を着ても全く違和感が無いのである。
ともあれ、日本人以外の人が和服を着る機会はそう多くはないはずだ。彼女にとっては貴重な経験になったに違いない。

コメント(0)

コメントする

<新着記事>

Google

WWWを検索a-daichi.comを検索
お勧めメディア(Amazon)
100色で描いた世界地図