バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ネパール(2012年)

ナガルコット、バクタプル ~恨めしい雨と、雨にぬれた風情ある古都

2012年9月16日

ナガルコットのノリタケコーヒー
ナガルコットのノリタケコーヒーにて
表情に眠気と徒労感が…
バクタプルへの帰途に見えた田園風景
バクタプルへの帰途に見えた田園風景
午前4時という、まだ街が暗闇の中に眠るえらく早い時間に身支度を整え、ワゴン車に乗り込んでバクタプルを後にする。目指すはヒマラヤビューの村・ナガルコットだ。
出発時の天気は曇り。ヒマラヤが見えるかどうかは微妙だ。何とか到着までに雲が消えてくれればいいのだが…。

しかし、ナガルコットに到着した私たちを待っていたのは、そんな期待をあざ笑うかのような大雨だった。ヒマラヤの雄姿を拝むどころか、外に出ることもままならない。「ノリタケコーヒーショップ」でチャイを飲みながら天気の回復を待つが、この分では例え雨が止んだとしても、厚い雲がヒマラヤの眺望を遮ることだろう。残念ながら、私の5年目のリベンジも叶えることなく、私たちはヒマラヤビューを諦めてバクタプルに引き返した。
(ちなみに、ノリタケコーヒーの店名は、ネパール人オーナーが日本の芸能人・木梨憲武にそっくりだということから付けられたニックネームに由来するものである。残念ながら、私たちはノリタケさんのご尊顔を拝することはできなかったが)

バクタプルに戻る途中、車窓の外に目をやると、雨の上がった山の下に、田園の広がる盆地が横たわっているのが見える。ヒマラヤビューに比べれば見劣りするかもしれないが、これもまたネパールの美しい風景である。私たちは車を停めて、しばしその風景を目に焼き付けていた。恐らくは誰もがこの光景を目の当たりにして、ヒマラヤビューを見ることができなかった無念の穴埋めをすることができていたことだろう。

バクタプルに戻る頃には雨も収まり、傘なしでも歩けるようになっていた。5年前にここへ来た時はかなりの雨に祟られたが、今回はあの時より良い条件で散策できそうだ。

バクタプルのダルバール広場
バクタプルのダルバール広場
バグバティ寺院
バグバティ寺院

同じカトマンズ盆地の3王朝の古都であるカトマンズ、パタンにあるのと同じように、バクタプルも王宮広場であるダルバール広場がある。バクタプルの街全体が数百年前にタイムスリップしたかのように思われる昔そのままの姿を保っているのだが、ダルバール広場はその中心的存在だ。旧王宮や寺院の屋根瓦や、レンガの石畳が雨に濡れて、しっとりとした光沢感のある風情を醸し出している。ネパールの雨にはこれまで幾度と無く悩ませられてきたが、こんな美しい風景を創り出す作用もあったのだ。
トゥマディー広場
トゥマディー広場
広場では折しも、ボーイスカウトの少年少女たちが行進を行っていた。アジアの古風でエスニックな街並みを練り歩く欧米生まれの現代的な集団――一見ミスマッチだが、この古い街並みがここに住む人々の日常そのものだからだろうか、そんなに違和感を覚えることもなかった。

ダルバール広場からバグバティ寺院のわきを通り、路地を抜けていくとトゥマディー広場に行き着いた。ここには大きな五重の塔が建つニャタポラ寺院やバイラブナート寺院など存在感のある建築物が建ち並んでいて、中心広場であるダルバール広場以上にバクタプルを象徴すると言ってもいい印象的な広場だ。実際のところ、バクタプルを紹介する写真の筆頭はダルバール広場よりもトゥマディー広場であることの方が多い気がする。
実は、昨夜泊まった宿はこのトゥマディー広場の一角にあったのだ。にもかかわらず、昨夜ここに到着し、朝は暗いうちに出発していたので、白日の下にはっきりと見るのはこれが初めてとなった。

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