バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

台湾西岸(2012~2013年)

墾丁-2 ~海よ…

2013年1月3日

灰色の空と海の昨日から一夜明けてみると、今回の台湾訪問で初めて、眩しい太陽が顔を出していた。
朝食後、早速昨日も歩いた海辺の遊歩道に出てみる。
相変わらず、波は猛々しく岸辺に打ち付けてくるが、視線を岸辺から遥か向こうに移してみると、昨日とは全く違った色彩が広がっている。

どこまでも青い墾丁の海
どこまでも青い墾丁の海
墾丁の海
波は相変わらず荒々しいが…

青…

海も、空も、
どこまでも、青…

空の色が違うと、海はここまで表情を変えるものなのか――昨日あれだけ重い灰色だったのが、水平線まで透明感すらある紺碧になっていた。思わず波が高いことを忘れて泳いでしまいたくなる衝動に駆られそうになった。

暫く歩いていると、岸辺に大木が横たわっているのが見えた。恐らくは、どこかから海を漂い、はるばる台湾にまで流れ着いて波の力で打ち上げられたのだろう。
流木
どこから流れ着いてきたのだろう?
一体どこから、どんなルートを辿ってここまで来たのだろう?――ロマンがかき立てられる。
同時に、これだけの大木を軽々と運び、岸辺に打ち上げてしまう海のパワーに驚嘆もさせられる。

海は、生き物である。
その時々の天候などによってさまざまに表情を変え、時に優しく、時に猛々しくなる。
時として時化(しけ)、津波という荒れ狂った姿で襲いかかってくることもあるが、一方で生命の源であり、貴重な海の幸を我々に与えてくれる海――チベットやモンゴルのように陸の奥深くにあって海が無い国では、一生海を見ないまま過ごす人も少なくないかもしれないが、日本や台湾は海洋国だ。恵みでもあり時には脅威ともなる海とうまく付き合っていく必要がある。

そして、異国で海を見る度に思うことなのだが…

「この海で、この国と日本は繋がっているのだ」

ただ、今回は、台湾のすぐ近くに沖縄があるのだ。ペルーやギリシャで同じことを考えた時に比べると、その感慨は余りに軽すぎた。

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