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世界への旅(旅行記)

モロッコ

サハラ砂漠-2 ~夜明けのメルズーガ砂丘

2013年10月30日

まだ辺りが漆黒の闇に包まれている午前5時、起床。身支度をしてラクダにまたがり、眠りに就いたままのサハラへ再び繰り出す。

ようやく明るくなり始めたサハラ
ようやく明るくなり始めたサハラ

暫くはラクダの隊列を引くガイドに全てを任せて暗闇の中を進む。6時ごろになってようやく、空が明るくなり始めて砂丘の輪郭との境界線がはっきりと分かるようになってきた。
そして、午前5時という早い時間に起こされた理由は、マラケシュに戻るスケジュールの都合もあっただろうが、間違いなくこれだろう。
サハラのサンライズ
サハラのサンライズ

――サンライズ

西へと向かう私たちの背後に、太陽が顔を出した。砂丘と、その上を歩く私たちが直接太陽の光を浴びて明るくなり、ラクダに乗った私たちの姿が再び砂の上に黒く映し出される。
太陽は、生命の源である。太陽が無ければ生き物たちは生きていけない。
しかし、この砂漠という場所にはもう1つの生命の源である水が無い。そうなってくると太陽は、生き物たちから潤いを奪い、生き物たちの身を焦がす、灼熱地獄を生み出してしまう酷な存在となる。
そう考えると、いつもなら「神々しい」とか「1日の始まり」とかいう思いでありがたく拝んでいる日の出だが、この時に限っては憤怒尊のような猛々しさも加わって感じられた。 すっかり明るくなったサハラを行く
すっかり明るくなったサハラを行く

明るくなってからは来た時同様、どこまでも続く砂の風景をラクダの上から楽しむ。一部の参加者はラクダに乗って歩くだけでは飽き足らず、ラクダを下りて自らの足で砂漠の上を歩いたりもしていた。
気がつくと、他のツアーでメルズーガ大砂丘を訪れていた集団も幾つか見えてきた。私たちだけしか辺りにいなかった間はだだっ広さばかり感じられていた砂漠が、ちょっと賑やかに感じられるようになってきた。

やがて、褐色の砂丘の向こうに緑の木々が見えてきた。昨日出発したベースキャンプだ。大自然と一体になってきた大砂丘巡りも、あそこに到着したら終了である。
サハラのサンライズ
ラクダを下りてツアー終了

そして、ラクダの隊列はそのベースキャンプに到着。ラクダが前から順番に1頭ずつ、まず前脚を、次に後脚を折って地面に伏す。砂漠巡りの終了だ。ラクダを下りた私は、首や背中を撫でて2日間の労をねぎらった。

それにしても、ベースキャンプをちょっと離れたらあたり一面見渡す限り赤茶色の砂の風景だった――さすがは世界最大の砂漠・サハラである。スケールが違う。
しかし ―― その時はそう思っていたのだが、帰国後、Google Mapを航空写真モードにしてこの場所を確認した時、私はとんでもないことに気がついた。
メルズーガ砂丘は周りを岩山で囲まれて、サハラの本体とは切り離された形にも見える言わば“盲腸”のような存在だったのだ。そして、マップから推測するに、その面積は大体100平方km強――正方形にすれば4辺の長さ僅か10km強、日本の壱岐島よりも小さい程度だ。サハラ全体が1000万平方kmあることを考えるとその僅か0.001%にすぎないエリアなのである。(地図を見る〈別ウィンドウ表示〉
あたり一面単色であること、起伏が多いこと、歩くよりも遅いくらいのラクダに乗っての移動だったことによる“マジック”だったのかもしれないが、もっと広いような印象だったのだが――まさに、お釈迦様の手のひらの上で踊らされていた孫悟空の気分、いや、0.001%のエリアということを考えると、爪先の上で踊らされていたも同然だ。

参加者の大半はこのままマラケシュに戻るのだが、マラケシュには戻らずにフェズに直行したいという旅行者も少なくないためそういうオプションも用意されている。私と、同じツアーに参加していたイタリア人カップルはリッサニに戻ったところで本隊と別れ、別のツアーに参加していたアメリカ人女性と合流して1人300DHでタクシーをシェアして今度は北上。400km先にあるフェズへと向かう。

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