バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

モロッコ

リッサニ―フェズ ~砂漠から迷宮の街へ

2013年10月30日

リッサニからフェズへと北上を始めて間もなく、ズィズ渓谷に差し掛かった。周りに褐色の大地が広がる中、その大地を割くようにして流れるズィズ川の岸辺に椰子の木が群生していて、グリーンベルト状のオアシスが遥か先まで続いている。

ズィズ渓谷
ズィズ渓谷
アトラス山脈
アトラス山脈を再び越える

その先にあるのは、アトラス山脈。地中海エリアとサハラエリアを分かつ分水嶺だ。ここを再び越えることで、砂漠の世界からは名実ともにお別れだ。

そして、途中の街で食事をしたり両替をしたりしつつ、リッサニを出発してから車に揺られること約7時間 ―― 夕方6時前、目の前に大きな街が見えてきた。目指すフェズである。
フェズに到着後は、メディナ(旧市街)のイスティクラル広場で車を下ろされ、フェズ・エル・バリと呼ばれる城壁に囲まれたエリアに入る。乗り合いタクシーの運転手が提携していると思われるホテルへと案内された。が、明らかに安宿至上主義な私には不釣合いの、300DHはしそうな宿である。私はひっそりとその場を去り、メディナの入り口に当たるプー・ジュルード門に近いメインストリート沿いにある、予め目星をつけていた安宿ラムラーニに入った。お世辞にも清潔とは言えないが、1泊100DHでトイレ・シャワー付きなので文句は言うまい。

ズィズ渓谷
プー・ジュルード門
フェズの夜のメディナ
夜のメディナ

宿が決まる頃にはすっかり日が落ちていたが、フェズのメディナはまだまだ眠らない。むしろ活気を増してきている。
フェズの路地はマラケシュ以上の迷路だという。この時間から道に迷ってしまっては大変なことになってしまうので、この日は行動範囲を宿の近くのメインストリートに絞ってちょっと散策してみた。
道の両側には、衣服、雑貨、音楽CD、日用品、土産物などの露店が軒を並べ、マラケシュのスークにひけをとらない賑わいになっている。1本隣の通りに行ってみると、こちらは食品専門街になっていて、主婦の方々を主な客層にしている。
白壁のフェズの路地。モロッコには猫が多い
白壁のフェズの路地
モロッコには猫が多い
その2本の通りを結ぶ細い路地に入ってみると、左右の壁が、白い。何か、ギリシャかどこか、ヨーロッパにでも迷い込んだような気分だ。白い壁というのはマラケシュでは見られなかった光景で、同じ“迷宮都市”でもどこか毛色が違う。
その細い路地の、とある食品店の軒先に、猫が1匹、2匹、3匹、4匹 ―― 何かもの欲しそうに、店をじーーーっと見上げている。押し入らずにおねだりするかのようにじっとしている様子を見ると、日常的にお店の人から残り物をもらっているのかもしれない。
マラケシュにいる時から気づいていたのだが、モロッコは実に猫が多い。同じ北アフリカの古代エジプトで猫が大切にされている流れをここでも受けているのだろうか。

さて、夕食である。プー・ジュルード門近くのレストランでマトン炒め、ポテト、ドライカレーを頂いたが、料金はやはり軽く500DHはかかった。やはりモロッコのレストランは割高感がある。これまで既に、タジン(野菜や肉の煮込み料理)、クスクス(粒状小麦とおかずの煮込み料理)、ケバブ(串焼き)、サボテンの実など、本格的なモロッコ名物は十分味わってきたのではないかと思えたので、ここからは安上がりな食事を求めることにした。

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