バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

モロッコ

フェズ-1 ~迷宮の古都

2013年10月31日

空が漆黒から青へと色を変え始め、オレンジ色の朝日がフェズの街を照らし始めた早朝、宿を出る。まだ眠ったままのメディナを歩き、城壁北西のマルーク門からフェズ・エル・バリの外に出る。
門を出た先にあるのは、小高い丘。その上にあるマリーン朝の墓地から眼下を望むと、東の空に上ったばかりの太陽に照らされたフェズ・エル・バリが横たわっている。

マリーン朝の墓地近くから望むフェズの街
マリーン朝の墓地近くから望むフェズの街(パノラマ合成)

フェズ・エル・バリは、マラケシュに劣らぬ迷宮の都だ。朝一番こそひっそりとしているが、少しずつ店も開き始めて徐々に賑やかさを増していくあたりもマラケシュにそっくりである。その歴史は9世紀に始まるというから、もう1000年以上も続いていることになる。白壁の多い印象の強い家屋や市場にもその歴史の名残を感じさせるような雰囲気が残っているほか、カラウィン・モスクなどのモスクやブー・イナニア・マドラサアッタリーン・マドラサシェラティン・マドラサなどのイスラム神学校は、イスラム王朝が築いてきた歴史の語り部であり、その緻密で美しい装飾はイスラム芸術の語り部でもある。

フェズのメディナ
フェズのメディナ
ネジャーリン広場
ネジャーリン広場
シェラティン・マドラサ
シェラティン・マドラサ

メディナのメインストリートは、プー・ジュルード門から並行して走っているタラア・ケビーラ通りとタラア・セギーラ通りの2本。但し、メインストリートとは言っても自動車が通れるような道ではなく、荷物の運搬も馬を使うしか無いような細道だ。東から西に向かって上る形となる坂道で、かなりの勾配がある。

フェズのスーク
フェズのスーク
その2本の道もやがて合流し、カラウィン・モスクやネジャーリン広場を中心とした本格的なスークのエリアに入る。「スーク」は日本語で「市場」と翻訳されることが多いが、ここのスークは商業エリアであると同時に家具、金属製品、衣類などの家内制手工業の軽工業エリアという色彩も強い。物をつくる人々の熱気、物を買う人々の熱気が入り混じり、陽が高くなる頃には人出の多さも相まってかなりの賑わいを呈する。
それにしても、さすがは迷宮都市と言われるだけのことはある。メインストリートを見失わずに歩いていればいいが、ちょっと油断しているとすぐに、どこも同じように見えてしまって、自分がどこからここに来たか分からなくなり、うろうろしているうちにさっきと同じ場所に戻ってしまうという無限ループに陥ってしまうので、注意が必要だ。

動画―フェズのスーク(YouTube利用、別ウィンドウ表示)

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