バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

スリランカ、インド

スリランカ入り ~朝焼けと白い大仏とカレーの出迎え

2015年4月29日

まだ夜も明けきらぬ午前4時半。ムンバイからの便はスリランカの最大都市コロンボのバンダラナイケ国際空港に到着した。
しかし、コロンボは取りあえず後回しだ。まずは「文化三角地帯」と呼ばれる遺跡密集エリアの最南端にあるキャンディを目指す。
キャンディには1泊しただけで次を目指す予定なので余り時間は無い。まだ暗いが、早めに前進しようと空港エリア内のバス停留所へ向かうが、ここからはキャンディに向かうバスは無いようだった。さてどうしようかとウロウロしていたら、空港施設入り口のガードマンに呼び止められた。ちょうどいいのでキャンディ行きのバスについて訪ねてみると、
「ここ(空港出入口)を出たら道路に突き当たるでしょう。その道路を右から左へと行くバスの中にキャンディ行きがありますよ」
と、ありがたい情報を得ることができた。早速空港正面の道に出て、道端でバスを待つ。
コロンボの夜明け
コロンボの夜明け
そうしているうちに、夜明けになった。東の空が鮮やかな赤に染まっていく。スリランカでの第1歩をこの美しい光景で迎えることができたと思うと、何か幸先良く感じられた。
やがて、行き先に「CANDY」と記されたバスがやって来た。同じようにバスを待っていた地元の人ともども乗り込んだが、車内は既に満員状態。辛うじて空いていた最後部の座席に座ることができたが、その先は止まっては客の乗り降りをさせての繰り返しで、立ちの客で通路までびっしりと埋め尽くされるほどの混雑ぶり。大きなバックパックを抱えているだけに座ることができて本当によかった。

キャンディには4時間ほどで到着。鉄道駅近くのバスターミナルで下車すると、山頂に鎮座する白い大仏が私を迎えてくれた。
仏教はチベットや中国方面へ伝播していった北伝仏教と東南アジアの方面へ伝播していった南伝仏教に分けられるが、ここスリランカは南伝仏教の始まりの地であり、今でも仏教徒が多数を占めている国なのだ。

キャンディ駅
キャンディ駅(翌日撮影)
山頂に鎮座する白い大仏
山頂に鎮座する白い大仏

この日はここキャンディで1泊することだけは最初から確定していたので、宿は予約していた。宿の予約サイトでも評判の良かった駅近くのSevana City Hotel。確かに、スタッフはフレンドリーで耳寄り情報を教えてくれたりもした。

そう言えば、食堂も開いていない早朝に空港に到着してからそのままバスに乗ってキャンディへ直行したので、朝からまだ何も食べていない。宿の近くの食堂でブランチを取ることにした。
メニューは、やはりカレー。小皿に盛られた3種類のカレーとインディカ米のご飯とチキンのセットで200ルピーほど。普段CoCo壱番屋で二辛をデフォルトに食べている私にはそれ程辛くは感じられなかった。
スリランカのカレー
スリランカのカレー
「Where are you from ?」
と、店員が訪ねてくる。
「From Japan」
すると突然、日本語が返ってきた。
「ああ、日本! 私、日本で暮らしていたことがあります」
「へー」(←半信半疑)
「名古屋にいました ―― 一宮」
※正確には一宮は愛知県一宮市であって「名古屋」ではない
「でも、捕まっちゃったんですよ」
「何で?」
「ビザが切れて…」
つまりは、軽く不法就労だった訳だ。半信半疑で聞いていたが、この一件を聞いてにわかにリアリティが出てきた。

さて、楽しく腹ごしらえが済んだところで、いよいよキャンディの街巡りだ。

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