バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

スリランカ、インド

キャンディ-2 ~大雨、キャンディ湖、キャンディアン・ダンス

2015年4月29日

キャンディのほとりを歩いていると、ポツリ、ポツリ、と空から滴がしたたり落ちてきた。慌てて用意していたレインコートを身にまとったが、滴はあっという間に大きさと量と勢いを増して地面に叩きつけるようになり、ひとまずキャンディ巡りを中断してどこかに逃れざるを得なくなった。
突然の大雨
突然の大雨
実は、今回の旅で一番心配していたのはだったのだ。4月、5月のスリランカは雨季まっさかりなのである。それでも、マイルが貯まってインドまで行けるとなると、以前から心に抱いていたスリランカ行きの思いは抑えることができず、いろいろと情報収集してみたところ、スリランカの雨は一日中降りっ放しという訳ではなく、短い時間内で大量に降るスコールのようなものだという情報があちこちから聞こえてきた。そして、まさにこの時期にスリランカを旅行していたという方の旅行記をネット上で見つけ、雨について問い合わせてみたところ、「この時期って、雨季だったのですね! 寝ている間以外、一度も雨には当たりませんでした」とのご回答を頂いた。
[それなら、大丈夫かな?]
そう判断して、スリランカ行きに踏み切ったのだが、いきなり初日に強烈な雨に見舞われてしまった。
[こんなのがしょっちゅうあったらたまったものじゃないな…]
屋台街のような場所で雨宿りしながらそんなことを考えたが、結論から言うと、雨に直撃されたのはこれが最初で最後で、それから先はむしろ強い日差しに悩まされることになる。

雨がやんだところで、「キャンディ湖のビュースポット」と案内されている場所に行ってみる。確かに、眼下にキャンディ湖を望むことができ、その向こうに先ほど訪れた仏歯寺を見ることができるが、林やバスケットコートが入ってしまってそんなに広く湖を見ることはできなかった。
突然の大雨
Kandy Supreme Hotelから望むキャンディ湖
それよりも、そこへ向かう途中のKandy Supreme Hotel(当時工事中)からの風景の方が、キャンディ湖を広く見ることができて良かった。

夕刻。再び仏歯寺方面へ出かけ、更に奥の方にある劇場に向かう。宿の従業員に「キャンディアン・ダンスの公演を見ることができますよ」と教えてもらい、前売券を買っていたのだ。
劇場は外国人観光客でほぼ満員状態だった。私は何も知らずにキャンディに来ていたが、どうやらキャンディに来るのであれば外せない定番コースらしい。
舞台の装飾は、背面にスリランカ国旗が1枚張られているだけ。以前インドネシアのジョグジャカルタで見たラーマーヤナ舞踊に比べると寂しいが、あの時はテーマが絞られていたのに対して、今回はいろいろなテーマで入れ替わり立ち代わり踊りを見せるので、逆に何も無い方がいいのである。

女たちのキャンディアン・ダンス
女たちのキャンディアン・ダンス
男たちのキャンディアン・ダンス
男たちのキャンディアン・ダンス

キャンディアン・ダンスは、宮廷舞踊に民族舞踊を取り込んだ、キャンディ一帯の伝統芸能だ。民族衣装をまとったダンサーたちが、激しい太鼓のビートとバグパイプのような音色の笛の音に合わせ、男たちは勇壮に、アクロバティックに舞い、女たちは優雅に美しく舞う。プージャーの踊り、戦いの踊り、コブラの舞い、孔雀の舞い――実にさまざまな種類の踊りがある。先述のラーマーヤナ舞踊に比べるとどこかぎこちなさもあるが、体全体でスリランカの伝統を披露してくれた。

さて、キャンディの宿は前もって予約していたが、ここから先はいつもの通り、明日どこにいるかは前日にならないと分からないというフレキシブルな(と言うと聞こえがいいが、要は『行き当たりばったり』な)旅になる。
2日目は、初めはダンブッラで泊まって2日ぐらいかけてダンブッラとシーギリヤを巡ろうかと考えていたのだが、よくよく考えてみるとダンブッラはそんなに長居する必要は無さそうだ。ダンブッラにはちょっと立ち寄るだけでそのままシーギリヤに行ってしまうか…
今は便利なもので、agodaBooking.comHotels.comなどのサイトで翌日の宿の空きを探すこともできる。探してみたところ、シーギリヤの名所から比較的近い所に安宿を見つけることができた。
よし、決まりだ。私は明日の行動を決め、オンラインでその宿を予約して床に就いた。

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