バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ベトナム国旗ベトナム

ベトナム地図

概要

インドシナ半島東部の、南シナ海に面する国。南北1650km、東西600kmと南北に細長い国土である。

古くは東南アジア最古の青銅器文化であるドンソン文化が栄える。中国秦朝の支配を受けた後、南越国として独立するが、中国漢朝の時代に支配されて以降は五代十国の時代まで中国の支配下に置かれる。それでも文化的には独自のものを守っていく。
938年、ゴー(呉)朝の独立後、ディン(丁)朝、レー(黎)朝を経て、1009年以降リー(李)朝が長期政権として栄える。1225年、チャン(陳)朝がリー朝に替わってベトナムを統治。モンゴル帝国の侵略を受けるもこれを撃退。民族文字チュノムの創出など独自の文化を発展させる。その後、一時中国明朝の支配を受けるが1428年、レー(黎)朝が独立を果たし、その後タイソン(西山)朝、グエン(阮)朝と王朝が交代していく。
グエン朝の時代、ベトナムはフランス領インドシナの一部としてフランスの植民地となるが、グエン朝は存続する。第2次大戦期、日本軍がフランス勢力を駆逐し、グエン朝の皇帝バオ・ダイを君主とするベトナム帝国として独立を果たす。
第2次大戦で日本が敗北すると、ホーチミン率いるベトミンが八月革命を起こし、ベトナム帝国を滅ぼしてハノイを首都とする社会主義のベトナム民主共和国を樹立する。
しかし、南部ではイギリスが、次いでベトナムの再植民地化を目指すフランスがサイゴンに上陸し、フランスがサイゴンの支配権を握ってベトナムの分断を図ったことからベトミンとフランスの関係が悪化し、第1次インドシナ戦争が始まる。1949年、フランスはバオ・ダイを元首とするベトナム国を樹立する。1954年のジュネーブ協定で、ベトナムは北緯17度線を境に分割統治されることになる。
南ベトナムでは1955年、アメリカの後ろ盾を得たゴ・ディン・ジェムによってベトナム国からベトナム共和国へと移行する。北ベトナムでは1960年、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)が成立してゲリラ活動を開始。ベトナム戦争が勃発する。戦争はアメリカ軍が介入して北爆を行い、隣国カンボジアも巻き込んで泥沼化していく。1973年、米軍の撤退と17度線の総選挙までの停戦ラインとするパリ協定が結ばれてベトナム戦争は終結するが、ベトコンは1975年3月、これに違反して南ベトナム軍を全面攻撃し、4月にはサイゴンが陥落。1976年、統一選挙が行われ、南北ベトナムの統一とベトナム社会主義共和国の成立が宣言される。
1978年にカンボジア侵攻を開始し、1979年には中越戦争が勃発し、国内は疲弊する。1986年、社会主義型市場経済を目指すドイモイ(刷新)政策が始まる。1989年、カンボジアから完全撤退。その後は各国との関係を改善し、ASEANなど国際的組織に加盟していく。

ドイモイ政策以降、ODAや海外投資の後押しで経済は上向きである。コーヒーなどの農業、石油などの鉱業、サービス業が盛ん。
熱帯モンスーン気候に属し、全体的に高温多雨だが、南北に長いため雨季・乾季の時期は地域によって異なる。
民族はキン族が最多(86%)で、その他53の民族が住む。
宗教は仏教(大乗仏教)が主で、その他道教、カトリック、カオダイ教など。

人口約8424万人、面積33万平方km、首都はハノイ。通貨はドンだが一部で米ドルも通用する。公用語はベトナム語。日本との時差は-2時間。
コンセントの形状は主にA A、C C

ビザ(日本人の場合)
観光、ビジネス、親族訪問を目的とした15日以内の滞在ならノービザで入国できる。15日を超える場合はビザが必要。
日本からのアクセス
成田、関空、セントレアからハノイへ、成田、関空、福岡からホーチミンシティ(サイゴン)へ直行便あり。
主な都市・観光地(青字は到達済み)
北部: ハノイハイフォンハロン湾含む)、サパ、ディエンビエンフー、ラオカイドンダン、モンカイ
中部: フエ、ダナン、ホイアンミーソンラオバオ、ビン、クイ・ニョン、ニャチャン
南部: ホーチミン(サイゴン)クチモックバイミトービンロンカントー、チャウドック、ムイネー、ダラット
リンク
当旅行記の該当部分

※リンク先ページの[前][次]はエリア別ではなく「時期順」モードのものです。

アジア周遊第8部 カンボジア、ベトナム、ラオス

プノンペン―ホーチミン~ベトナム入り
ホーチミン(サイゴン)-1~サイゴン今昔
ホーチミン(サイゴン)-2~ベトナム戦争を考える
メコンデルタ-1~大地を切り開く大河
メコンデルタ-2~密林の迷路
ニャチャン-1~ビーチと島巡りクルージング
ニャチャン-2~船上ディスコ、泥スパ
ホイアン-1~日本と明国の風情
ホイアン-2~服のオーダーメードと雨の町並み
ホイアン-フエ~集う仲間たち
フエ~王宮、ティエンムー寺と道沿いの風景
フエ-サワンナケート~ラオス入り…米・キャベツバス

アジア周遊第10部 ベトナム北・中部

ラオカイ-サパ~北ベトナムの山岳地帯へ
サパ-1~山岳民族の里
サパ-2~棚田トレッキング
サパ-3~地元民族の村を訪問
サパ-4~週末のマーケットとハムロン丘
ハノイ-1~ホアンキエム湖の亀伝説
ハノイ-2~フランス支配の名残り
ハノイ-3~ホー・チ・ミンゆかりの地
ハノイ-4~文廟、ホアロー収容所など
フエ-ホイアン~再訪
ホイアン、ミーソン(2007年12月5日)
ホイアン-フエ~フエの街、水没
ハノイ-5~水上人形劇
ハロン湾~海に屹立する岩山
ハロン湾、ハノイ~桂林に勝る風景
ハノイ-ドンダン~国境越え

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