‘中国’ カテゴリーのアーカイブ

今度はニュージーランドを恫喝

2009年4月2日 木曜日

南アに続き、今度はニュージーランドを恫喝。
中国が、ダライ・ラマ法王へのビザ発給を行わないよう言ってきました。

http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=24363

リンク先は英語なので、ここは、このブログに何度かコメントいただいているjiroさんがTSNJメーリングリストで書いていた訳文を紹介させていただきます。

中国,ダライ・ラマのニュージーランド訪問阻止を画策
ニュージーランド・ヘラルド [2009年4月2日 木曜日]
Lincoln Tan記者

28ある中国の地元組織を統括する上部組織は,南アフリカに続けて,各国に対し(本国中国と連携して強力を圧力を掛けながら)ダライ・ラマ法王へのビザ発給拒否を求めている。

73歳で亡命中のチベット人精神的指導者は,12月6日にオークランドを訪問する予定である。彼はベクター・アリーナで演説を行い,総理大臣John Keyと会見する予定である。
Key氏は,自分の国ニュージーランドに法王が訪問された時には,彼にとって,ダライ・ラマは「特筆すべき訪問者」であり,(当然)この仏教指導者と会見するつもりであると言っている。

ダライ・ラマ法王は,ノーベル受賞者たちの平和会議への出席を招待されたことを受けて,南アフリカに先週訪問される予定だった。しかし,ビザの発給が拒否された。

ニュージーランドの中国連合協会は,総理大臣と移民担当大臣に対して書簡を送るつもりである。ニュージーランドにおいても南アフリカと同様の対応を(中国との緊密な経済関係を維持するために)取るようにと求める書簡である。(←つまり脅迫です)

南アフリカ政府が下した決定は,中国との関係を傷つけることを恐れて取られたものだった。

「ダライ・ラマは,どこに行っても揉め事を起こすだけだ。彼は嘘を撒き散らし,(中国との間のおいしいおいしい経済的)関係を破壊する」と,(中国政府の対外謀略機関の現地活動支部である)中国連合協会の会長Steven Wongは言った。

(一方)ダライ・ラマ法王(のニュージーランド)訪問(を実現する)血盟団(Trust)代表Thuten Kesang氏は,ニュージーランドに(滅茶苦茶で無法な)圧力を掛けようとしている中国の悪企みは(むかつくような下劣さであり)吐き気がすると言い,このような下劣な中国の悪企みは逆効果であるばかりか,迎え火を喰らって自分自身が焼け死ぬようなしっぺ返しを喰らうことになると言った。(jiro意訳)

「私たちが自分たちの国に誰を歓迎するか,しないか,歓迎してよいのか,いけないのか,そのような事を他国の人間に指図することなどできない。中国共産
党は,その事を学ぶべきだし,もう学んでも良い頃だ」(だって,文明国のはずなんだし,そうじゃなかったの?ああ,そうか,それが元々無理な話だったん
だね)(jiro意訳)

はっきり言います。

ヤクザと一緒です。

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クリントン国務長官訪中

2009年2月22日 日曜日

21日、ヒラリー・クリントン米国務長官が中華人民共和国を訪れて首脳との会談に臨みました。

クリントン氏はダライ・ラマ法王のファンだという話を聞いていたので、チベット問題や人権問題について踏み込んだことを言ってくれないかと期待していたのですが・・・

22日の朝刊を読んだ時点では、「期待外れか」とがっかりさせられました。

22日の東京新聞朝刊(自宅で購読)によると、

米国は金融危機からの脱却など、差し迫った課題解決を最優先。欧米を中心に、懸念が高まる中国の人権問題については強い姿勢を示せず、火種のまま残ることとなった。

背景には、中国を「ステークホルダー(利害共有者)」として緊密な関係を築いたブッシュ外交の数少ない「正の遺産」をむげにしてまで強硬姿勢を打ち出すのは、現時点では得策ではないとの考えがある

金融問題が最大課題であることは理解できますが・・・
人権問題は差し迫った課題ではないと?

所詮はアメリカも経済大国で、経済優先の国なのか・・・

とがっかりしていましたが、今夜入ってきたニュースによると、最終日の今日、教会を訪れて信教の自由を重視する姿勢をアピールしたり女性人権活動家と面会するなどの動きがあったようです。
いずれもチベット問題に触れた訳ではないのですが、信教の自由や人権の面でささやかながらけん制らしきものがあったというだけでもほんの少しですが「がっかり感」が解消されたというものです。

まだ就任したばかりの長官です。今後のお手並み拝見といきましょう。

書評『なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか』(有本香)

2009年2月6日 金曜日

当ブログで以前書評を書かせていただいた『中国はチベットからパンダを盗んだ』筆者の有本香さんから先月末、新刊発行のお知らせメールが届いた。
新刊のタイトルは

『なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか』

昨年起きた毒ギョーザ事件、毒粉ミルク事件はまだ記憶に古くない。特に有本さんは大の中国茶愛好家であり、中国の「毒食」問題は人一倍切実な関心事である。

まず目次を見ると・・・

「中国人は人をだます専門家」だから
中国は偽装と偽造の大国だから
中国は世界最大の「貧困国」だから
中国は政治不信・人間不信の国だから
中国は環境汚染の深刻な国だから
中国は共産党による独裁の国だから

どれも本当のことではあるが――この目次だけ読んでいると、嫌中の中国バッシングの本かのようにも思われてしまう。
しかし、内容を読んでみると、一見攻撃的な調子とは裏腹に、客観的なデータと、20年間足しげく通った中国現地での見聞に裏打ちされた、明快で説得力のある文章であり、決して中国を感情から非難するものではない。

上記の目次を見れば分かるように、実に色々な角度からの検証がされている(余りに多くの話題が提示されているものだから、読んでいて話題の転換の激しさに混乱しそうになることもあった)。各章とも途中、「”食”のテーマはどこに行った?」と思われる部分が出てくるが、最後はきっちり食の話で締めくくってくれている。

即ち、中国の「毒食」問題は、一見「食」とは関係が無いものも含め、中国のあらゆる社会矛盾と結びついたもの、中国社会の全ての矛盾を象徴するもの、ということになる。
いや、「一見『食』とは関係が無い」ということはないだろう。「生活できる」ということを「食べていける」という言い方で表すことから分かるように、「食」は人間が生きることの根幹をなす一大事であり、「食」と結びつかない社会現象は一切無いのである。

・数千年にわたる中国社会のあらゆる矛盾から「毒食」問題を読み解く
・「毒食」問題を通じて数千年にわたる中国社会のあらゆる矛盾を読み解く

どちらの読み方も可能な一書である。

私も、6年もの間かの国で暮らした前歴がある。有本氏同様、かなりの毒を体に摂り込んできた可能性がある。
現在、私は”チャイナフリー”な生活を心がけているが、少しは毒抜きできているだろうか――しかし、外食することが多いので、知らないうちになおも毒を摂り込んでいるかもしれない・・・。

温に靴投げ

2009年2月3日 火曜日

中国首相の温家宝がイギリスで、親チベット派の男性活動家氏に靴を投げられたそうな。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009020302000214.html(東京新聞)

報道によると、活動家氏は温に「どうして独裁者にひれ伏して、うそを聞いていられるんだ」と非難し、靴を投げ付けた。靴は残念ながら命中せず、温は靴を見届けた後、「卑しむべき行為」と述べて講演を続けたという。

靴を投げたという行為自体は、イラクでのブッシュへの靴投げ事件の模倣でしかなく、また蛮行としか言わざるを得ない。

しかし・・・

どうして独裁者にひれ伏して、うそを聞いていられるんだ

その気持ちには100%同意!!

それに、

自分たちのやってきた数々の悪事を棚に上げてこうした義憤をよくも”卑しむべき行為”などと言えるものである。

中国の知識人ら「中央テレビボイコット、洗脳拒絶」

2009年1月15日 木曜日

今朝、東京新聞の国際面を見ると、トップで次のような記事が掲載されていた。

「中国人の知識人ら22人『国営TVの洗脳拒絶』
視聴ボイコット宣言」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009011502000102.html
【北京=池田実、平岩勇治】中国の学者や弁護士ら二十二人が、国営の中央テレビ(CCTV)に対し「洗脳を拒絶する」などとして視聴ボイコット宣言をインターネット上で発表した。(以下はリンク先にてご覧下さい)

ついに、中央電視台を「洗脳」と公に言い切る中国人が出たか。

私も中国在住時代(江沢民の頃)、CCTVのニュースは見る機会が少なくなかったが、トップニュースは9割方、この日の江沢民、この日の李鵬、この日の朱鎔基といった感じで、更に当時スローガンとして掲げられてた「三つの代表」の言葉がこれでもかと言わんばかりに連呼され、本当に知りたいニュースは後の方。うんざりしていたものだ。
しかも、このCCTVのニュース、午後7時になるとCCTVのみならず、全国の地方局の第1チャンネルでも同時放送されるのだ。洗脳体制は万全である。

[しかし、本当に「洗脳」という言葉を使っているのか? センセーショナルに意訳しているだけでは?]

と、気になって帰宅後、調べてみた。「宣言を発表したサイトは既に削除されたが、多くのウェブサイトに転載され反響も呼んでいる」とのことだったので検索してみると、確かにかなり転載されている(その一つがこちら
タイトルは、《抵制央视,拒绝洗脑》。確かに「洗脳」という言葉を使っている。

原文の中国語はやや小難しい。手元の辞書にも無いような単語が幾つか出てくる。

分かる範囲で主な部分をピックアップすると・・・

「CCTVのニュース番組は、中国の転換期の社会的矛盾に口を閉ざし、多くの突発的事件や群集事件をスルーしている」
「国内ニュースは喜ばしいことばかり報じて喜ばしくないことを報じず、国際ニュースは喜ばしくないことばかり報じて喜ばしいことを報じない。ニュース番組というよりも宣伝番組だ」
「言論弾圧を行った(清の皇帝)康熙帝、雍正帝、乾隆帝を美化し、歴史の真相を歪曲し、公正で率直な人々から広く反感を買った」
など。

彼らはCCTVがひた隠しにしてきた情報をきちんとキャッチしていた訳だ。インターネット全盛の昨今、いかに政策的に情報を操作しようとしても無理だということをよく表している。時代の変化が彼らに広い視野と自律的思考力を与え、今回の行動に出たということになるだろう。
上記のように、声明の元サイトは既に閉鎖されてしまったが、声明そのもの、そしてそれ以上に、それを報じたニュースはものすごい勢いで転載されている。そして意外や意外、それらのニュースの中にはこの声明に「支持」を表明するコメントが殺到している所もあるのだ(例えばここ⇒残念ながら卑劣な当局により削除されました)。声明を出した22人だけではない。中国人の現状に対する不満は想像以上なのだ。

もはや、情報を統制して人民の考え方を誘導することは不可能な段階にまで至っていると言えそうである。中共の体制を維持してきた”洗脳”の綻びがこれほどまでに大きくなっているとなると、中共一党独裁ももはや末期を迎えているのかもしれない。

2009年――ただでは済まない中国

2009年1月5日 月曜日

今年は2009年。
チベット、そして中国にとって重要な1年となりそうである。というのは、いろいろな意味で何十周年というアニバーサリーの年になるからだ。

まず、最初に挙げられるのが
1.チベット蜂起、ダライ・ラマ法王亡命50周年

1959年3月10日。中共が観劇をダシにダライ・ラマ法王を拉致するのではないかとの噂が広がり、ラサのチベット人たちが法王を守らんとラサのノルブリンカ周辺に集まって抗議行動を行った。中共軍はそれを武力を以て排除し、ダライ・ラマはインドへと亡命する。
3月10日はチベット人にとって特別な意味を持つ記念日である。増してや50周年となると、昨年3月以上の大きなムーブメントが起こるであろうことは十分に予想できる。

2.六四天安門事件20周年

1989年6月4日。民主化を求める中国人のデモを中共軍が踏み潰す惨事が起きた。自国の国民を自国の軍隊(厳密に言うと、”人民解放軍”は中国国軍ではなく中共の私兵と私は考えている)が攻撃し、殺戮する光景が全世界からひんしゅくを買ったあの事件である。
これに関連する動きも必ず何か起きることだろう。節目の年という以外にもそう予想する根拠がある。
2008年12月10日、ある文書がネットを賑わせた。
自由・人権・平等・共和・民主・憲政を理念に、立憲民主制の枠組みの下に「中華連邦共和国」樹立を目指すことをうたった08憲章である。20周年記念日のほぼ半年前となる時期にこの憲章が発表されたのは偶然ではなく、このタイミングで出すことで20周年のその日に向けて中国国民の意識を高める狙いがあったのではないか。
「何が」までは言えないが、やはり6月4日前後に「何か」がありそうな予感がする。

3.法輪功弾圧10周年

気功団体・法輪功が中共政府により”邪教”扱いされ弾圧を受け始めたのがちょうど10年前のことだ。法輪功が宗教団体か否か(本人たちは宗教性を否定しているし、日本では普通にNPO法人格で活動している)はここでは論じないが、今や反中共の一大勢力になっているのは事実だ。
10年という節目の年で独自の動きを見せる可能性もあるだろうし、六四天安門事件に関わる動きがあればそれに呼応することも考えられなくない。

というように、2009年の中国は数々の火種を抱えている。しかし、敵も黙ってはいないだろう。
何しろ、
4.中華人民共和国建国60周年
というメンツがある。
2010年には上海万博を控えていて、普通なら国際社会から更なるひんしゅくは買いたくないだろうが、何せ五輪直前に平気でチベット弾圧を行う連中である。それに、チベットの民族運動弾圧でのし上がってきた輩を国家主席に頂く連中である。また平気な顔をして装甲車などの過剰な装備を使い全力で踏み潰しにかかることだろう。

自由・人権・平等・共和・民主・憲政の勢力は悲願を達成できるのか。

「中華人民共和国」は無事に10月1日(建国記念日)を迎えることができるのか。

いずれにしても、ただでは済まないだろう。

目が離せない1年になりそうだ。