バス憧れの大地へ

雑記ブログ

旅のこと、写真のこと、チベットのこと――日々の雑感をつれづれなるままに書いています。
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2017年GW旅 小豆島・「二十四の瞳」巡礼

2017年05月03日(水)

土庄港からバスでまず向かったのは、小豆島オリーブ公園。白亜の洋館がたたずんでいたり、オリーブ林に囲まれるように西洋風の風車がたたずんでいたりする、明るい雰囲気の場所だ。ここでは、ポストまでオリーブ色である。
小豆島オリーブ公園
小豆島オリーブ公園
また、高台の上から見る瀬戸内海の景色が見事だ。海のすぐ向こうに横たわっているのは、「二十四の瞳」の舞台といわれる岬である。
小豆島オリーブ公園からの瀬戸内海の景色

ちょうどいい時間のバスがあったので、それに乗って次の目的地へ。先ほど高台の上から見た、瀬戸内海に張り出した岬に入る。
終点の一つ前の停留所で下りてすぐの所にあるのが、「岬の分教場」だ。「二十四の瞳」で大石先生と教え子たちが心を通い合わせた舞台を再現したものである。
岬の分教場外観
木造の校舎と教室や机、そしてレトロな学用品などを見ていると、何か、先生と子どもたちの笑い声や息遣いが伝わってくるような気がした。
岬の分教場内部

バスの終点にある次の目的地は歩いて行くことも可能だが、レトロなボンネットバスが無料シャトルバスとして運行されているので、こちらを使ってもいいだろう。
レトロなボンネットバス

岬の更に先の方にあるのが、「二十四の瞳映画村」だ。ここは「二十四の瞳」という作品を扱っているというよりも、その時代(昭和初期)そのもののレトロな雰囲気を再現したテーマパークである。木造の家屋に金属板の広告、古い映画の宣伝など、なるほど、昭和初期とはこんな感じなのかな、と思わせる風景がそこかしこにある。
二十四の瞳映画村
エリア内のレストランでは、コッペパン、カレーシチュー、冷凍みかん、瓶詰めの牛乳orコーヒー牛乳という、これまたレトロな給食メニューがあり、大部分のお客がそれを注文していた。私も頂いたが、昭和後期に食べていた給食とはまた味も雰囲気も違う。
二十四の瞳映画村で出た給食
風情を楽しむのもいいが、ここはやはり「時代」に思いを馳せずにはいられない。「二十四の瞳」の教え子たちも、ある者は身売りされ、ある者は戦争に傷つき、ある者は戦死してしまう。大石先生も、大切な人を時代の流れの中で失ってしまう。「平和の群像」で感じた時同様、やはり今の世の中だからこそ、「平和」を祈念せずにはいられなかった。
二十四の瞳映画村

映画村から先程訪れたオリーブ公園までは、海を渡し船で渡る。時間がかかり、本数が少ないバスよりも、実はこちらの方が随時出発、所要時間僅か10分と速くて便利だ。
渡し船
私は当初、自転車で岬まで回ろうと考えていたのだが、山道があったりしてそれはとてもではないが無理だった。この岬の道を毎日颯爽と自転車で走り抜けていった大石先生がスーパーウーマンに思えてしまった。

2017年GW旅 小豆島・土庄

2017年05月03日(水)

本日は本格的に小豆島巡り。まずは宿や港のある土庄(とのしょう)を歩き回る。

土庄でまず目につくのが、港のすぐ近くにある平和の群像だ。この島を舞台にした文学作品「二十四の瞳」の大石先生と12人の生徒(小学生時代)をモチーフにした銅像だ。
平和の群像
平和の群像
そのことから平和への願いを込めて香川県丸亀市出身の彫塑家・矢野秀徳が造ったのがこの像だ。
こののどかな島には「平和」という言葉がいかにも似つかわしい。日本の隣の半島で戦争が起きるか起きないかという不穏な空気が流れている昨今である。この島が、そして「二十四の瞳」が、平和を発信する存在たることを痛切に願う。

平和を願う、ということなら、この島にはうってつけのものがある。それは「お遍路」だ。但し、小豆島は四国八十八箇所には入っていない。それでは、なぜこの島でお遍路なのか?
実は、小豆島だけで霊場が八十八箇所あるのだ。その総本山が、土庄にある小豆島霊場会である。
小豆島霊場会
小豆島霊場会

その他にも、この近辺には松風庵などの霊場があるが、中でも立派なのが西光寺。特に高台の上にある朱色の三重塔は、この一帯のランドマークタワーと言っていい程存在感がある。
西方寺の三重塔
西方寺の三重塔

私も、本格的なお遍路とはいかないまでも、これらの霊場を軽くお参りし、「平和」への祈りを捧げた。

この西方寺の周辺は「迷路のまち」と呼ばれている。歩いているとそんなにも感じないのだが、地図で見ると確かに、ぐねぐねと曲がった路地が複雑に張り巡らされている。
そんな路地から、自転車に乗った男子高校生が出てきた
「おはようございます」
見知らぬ旅人にこんな風に挨拶するのは、お遍路の「ご接待」の一環のようなものなのだろうか――いずれにせよ、都会ではもはや考えられないこんな一期一会のやりとりに、私はすがすがしさを感じ
「おはようございます」
と、自然に返していた。

さて、島の北側から歩いているうちに、島の北側に出てしまった。
土庄の南側には、観光客、特にカップルを呼び寄せる名所がある。
エンジェル・ロード」(天使の通り道)と呼ばれるその場所は、砂浜とそこから数十メートル離れた場所にある島との間にある。普段は海の下に隠れているのだが、引き潮の時間になると砂浜と島を結ぶ砂の通路が顔を出すのだ。誰が言い出したのか、 「大切な人と手をつないで渡ると願いが叶う」という言い伝えが生まれ、それがカップルをこの地に引き寄せているという。
小豆島のエンジェル・ロード
エンジェル・ロード

私はスケジュールの都合上、その道が完全に顔を出すまではその場にいられなかったが、既にカップルたちが十分に渡れるくらいの状態になっている様子を見ることができた。平和のついで?に、彼らの前途が晴れやかなものになるように祈るとしよう。

バスの時間を気にしつつ土庄港に戻るが、帰りは違う道を通る。幅10メートル程度の細い川沿い――いや、川ではない。
実はこの水路、小豆島の北と南を貫いている海峡土渕海峡)だったのだ。小豆島のメインランドは海峡の向こう側で、土庄港のある側はメインランドではなかったのである。
ちなみにこの海峡、「世界一狭い海峡」としてギネスブックに認定されているらしい。
土渕海峡
「世界一狭い海峡」土渕海峡

少々走ったりもしたが、バスには間に合った。9時41分、私は「オリーブバス」の車上の人となり、次の場所へと向かった。

2017年GW旅 高松、小豆島

2017年05月02日(火)

今年のゴールデンウィーク(GW)は、四国を目指すことにした。
四国を旅先に選んだ理由は、未到達県の1つである徳島を制覇しようということと、仏教に関心を寄せる身として「お遍路さん」をちょっとやってみたいという思いだった。
取りあえず航空券が手に入りやすかった高松から四国入りすることにして航空券を確保し、出発半月前になって、初日の高松の宿をネットで確保しようとあちこち探してみたところ…

無い

今までの経験則から言って、GWとは言ってもそこまで宿が取りにくいことは無かったのだが…

ともあれ、宿泊地の候補を地図の範囲を広げて検討してみたところ、

ん?
そう言えば、高松の近くに、前から興味があった場所があるぞ。

それは、
小豆島だった。
学生時代にマラソンをやっていて、「小豆島オリーブマラソン」というのに参加しようかと結構本気で考えていたのが結局不参加に終わって以来、ずっと心の隅で気になっていた場所だったのだ。
名作「二十四の瞳」の舞台ともなった島で、観光名所も結構ある。予定外ではあるが、行ってみるか。
宿を探してみたところ、ちょうどいい具合に見つかったので即予約し、四国旅行の第1泊は小豆島で決まった。

そして、本日5月2日。
高松空港
高松空港に到着。

着いた時刻が午後1時すぎと、ちょうどお昼時だったので、
うどん
勿論、讃岐うどんを頂いた。

そう言えば、高松空港でうどんと言えば…

探してみたら、あった。
うどんだしの蛇口
うどんだしの蛇口
噂には聞いていたが、本当にあったんだ…

うどんのウェルカムを堪能した後、高松駅に移動。
この近辺は、
高松城
高松城あり。
高松シンボルタワー
高松シンボルタワーあり。
ハーバープロムナード
赤灯台のあるハーバープロムナードあり。
高松港
フェリーにも乗れる高松港あり。

と、いろいろな見どころが集中している。

私も、高松港からフェリーに乗船。一路小豆島の土庄を目指す。

フェリーからの眺め
瀬戸内海の海と島々を楽しんだり、
讃岐うどん
本日2杯目の讃岐うどんを楽しんだりして過ごす。

1時間ほどで、小豆島の土庄に到着。
土庄港

既に夕刻だったので、本日は宿に入って休むばかり。本格的な小豆島巡りは、明日だ。

ちなみに、小豆島ではうどん以上にそうめんが名物らしい。
ということで、夕食は、3食連続でうどんというのはやめて、
オリーブそうめん定食
その名も「オリーブそうめん定食」を頂いた。

多摩川六郷花火大会2016

2016年08月15日(月)

夜7時半。
神奈川県川崎の自宅で、パソコンの作業をしていると…

ドーン
    ドーン

外から派手な音。

そうだった…
今日は、多摩川の対岸で多摩川六郷花火大会が行われる日だった!
多摩川まで見に行くつもりにしていたのに、作業に夢中になっていて忘れていた。

幸いにも、自宅のあるマンション(3階建て)は屋上に出ることができる。慌てて一眼レフカメラ、三脚、望遠レンズ、レリーズを用意して屋上に上がる。
ちょっと邪魔なマンションもあるが、花火の打ち上げ現場までは1㎞程と、花火の全貌を見るにはむしろ絶好のポイント。大輪を標的に三脚を固定し、カメラをセッティングして、バルブでおおむね1~5秒シャッターを開いて花火撮影に挑む。

今回のお気に入り写真はこちら。

多摩川六郷花火大会
多摩川六郷花火大会
多摩川六郷花火大会
多摩川六郷花火大会
多摩川六郷花火大会
多摩川六郷花火大会

映画『ラサへの歩き方~祈りの2400km』

2016年07月30日(土)

チベット東部からラサ、カイラスに至る巡礼の様子を描いた映画『ラサへの歩き方~祈りの2400km』を東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで参観してきた。

監督はチャン・ヤン。『胡同(フートン)のひまわり』などの作品がある中国人監督だ。それだけに、中国共産党寄りのプロパガンダの交じったものになっていないかと、正直危惧していた。しかしいざ蓋を開けてみると、中国共産党寄りのプロパガンダもFree Tibet寄りのプロパガンダも一切無い、極めてニュートラルな内容だった。登場するチベット人はチベット語を話し、チベット流の生活と信仰を営んでいる(プロの俳優ではなく現地で探し当てた村人を出演させているので当然と言えば当然だが)。中国語や漢字が出てくるのはほんの一瞬だけ。むしろチベット、チベット人、チベット文化に対するリスペクトに満ちた作品となっていた。

物語は、チベット東部のカムにあるマルカムから老若男女11人(途中で1人増え、1人減る)の村人たちがチベットの首都ラサそしてチベット西部の聖山カイラスに至る2400kmの距離を、五体投地をしながら1年間かけて巡礼していくというもの。時代は、スマートフォンが既に普及している現代だが、それでも自動車等を使わずに五体投地でゆっくりと進んでいくのが彼らの流儀なのだ。
映画のチラシに書かれている「五体投地のルール」によると、
(1)合掌する
(2)両手・両膝・顔を大地に投げ出しうつ伏せる
(3)立ち上がり、動作をくりかえして進む
(4)ズルをしないこと
(5)他者のために祈ること
私は2度ラサに辿り着いているが、バスや列車を利用しており、彼らに言わせれば「ズルをしている」部類に入るのだろう。
物語の最初から強調されているのが、全てのチベット人にとってラサに巡礼するということは大いなる憧れで、人生の一大イベントであるということ。私たち外国人が物見遊山で、旅行社に連れられてラサに行くことに比べれば重みが全く違う。
そして、今になって考えれば、私がラサのポタラ宮周辺で見た巡礼者の中にはこのようにして長い距離を歩いてやって来た人々も多くいたに違いない。そういう意識を持って現地で彼らを見ることができなかったことが極めて遺憾にも感じられた。もしもう一度かの地へ行くことがあれば、彼らに最大級の敬意を表することだろう。

映画は、五体投地をして歩いては休み、を繰り返し、BGMは彼らの祈りと歌の声のみと、実にシンプルに進行していく。しかし、1年の長旅だ。途中でハプニングは付き物だが、それすら彼らは大らかな心で乗り越えていく。そんなチベット人の純朴さ、信仰心の篤さに心打たれる。
そして、1年がかり、2400㎞の巡礼であるがゆえに、四季折々の風景、チベットの大地の千変万化で雄大な美しさがガンガン伝わってくる。

「チベット」という言葉に反応した方なら、一見の価値あり。皆さん是非ご覧下さい。

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