高山病を予防しよう

軽い場合には「頭がぼうっとするなあ」程度で済むのですが、重度のものになると、頭痛や吐き気に襲われます。ひどい場合には、チベットに到着後もしばらく寝込んだり、果ては入院、ということにもなりかねません。
チベットへ行くからには避けられないもの、と思われがちかもしれませんが、私が行った時は、周りの人たちは結構元気でした。つまりは、しっかり対策を講じていれば避けられるのです。
せっかくのチベット旅行。避けられるトラブルは避けられるよう、万全の注意をしましょう。
高山病の主な原因は、気圧の変化と酸素の不足です。予防策はいろいろあるので、まずはかからないように工夫することが必要でしょう。
出発前に始めておきたいのは、予防薬を服用することです。
ゴルムドや中国・成都など出発地点の街の薬局で「高山病の薬下さい」と言えば出してくれます。「紅景天」などが有名です。
ただし、それらの薬は新陳代謝を良くすることが目的である場合があり、利尿作用があります(高山病予防薬というとよく名前の出る『ダイアモックス』は利尿作用あり。『紅景天』は経験上利尿作用は特に無かったように思われる)。その場合、トイレが近くなることは覚悟して下さい。
また、「紅景天」などは出発の3日ほど前から服用しないと効果は薄いようです。
有効な予防策は、深呼吸をまめにすること、水をたくさん飲むこと、などが挙げられます。
深呼吸は、言うまでもなく酸素の補給のため。歌を歌うというのもいいかもしれません。水をたくさん飲むというのは、新陳代謝を良くする、という効果があります。はじめはこの程度に抑えておいて「まずいかな」と感じ始めたら即、第2段階の対処に移りましょう。
第2段階は、ボンベで酸素を吸うことなどが挙げられます。
ボンベは麓のゴルムドや中国・成都などで売っているので、1本は買っておきましょう。
それでも重度のものにかかってしまったら、安静にして、酸素を吸ったり深呼吸をしたりの頻度を上げて下さい。
さらに付け加えると、ラサに入る場合、飛行機で一気に飛んでしまうと、高地の環境に対応する時間が短いために高山病にかかりやすいです。ゴルムドやギェルタン(シャングリラ)等から陸路で行けば、ゆっくりと登っていくので徐々に高地の環境に慣れることができます。
到着後も、いきなり頑張って歩き回ったりするのは避けましょう(特に坂道)。酒、煙草も控えめに。
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