バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

満洲(2006年)

通化・2 ~玉皇山公園ほか


集安から長距離バスで、通化市街区に戻る。
1000年以上前の古都と比べると、通化市街はそれ程特徴が感じられない、普通の地方都市だ。 玉皇閣
玉皇閣

それでも、どこか暇つぶしできる場所は無いかと通化の地図を眺めていると、渾江北岸に玉皇山公園という場所があるのが目に入ったので、取りあえず向かってみた。
市政府横の、露店や屋台が並ぶ道を抜けると、玉皇山公園の正門にたどり着く。その名の通り、山全体が公園になっている。
“玉皇”という名前の由来は、山の上にある、清末に創建された道教の廟・玉皇閣にある。残念ながら、私が訪れた時には既に門が閉ざされており、中に入って参観することはできなかった。
望江亭から通化の街並みを眺めたりした後、公園を後にした。
時刻は午後5時前。ところが、ついさっきまで賑わっていた露店や屋台が、次々と店じまいにかかっている。
日が暮れた後には夜市でも行われるかと期待していたのだが、見事に空振りだった。それにしても、午後5時で店じまいとは、余りに早すぎる。 通化市街
渾江南岸の通化市街。中央の山が玉皇山
渾江北の割合発展した中心街をぶらついた後、列車駅のある南岸に戻る。
この街には、私が朝に列車を降りた通化駅のほかに、新通化駅がある。瀋陽から乗った列車はここには止まらず、市街から外れた所にある通化駅に止まったのだが、殺風景な通化駅前の様子と、市街地に近い新通化駅を見比べていると、いつかはこの新駅が通化の主要駅になる可能性も高い気がしてきた。
結構長い距離を歩いて、通化駅に戻る。この日の夜発の列車で次の目的地に向かうことにしていたからだ。
しかし、列車の出発まではまだ4時間もある。私は食事を済ませた後、休憩所を兼業していたその食堂の2階の部屋で休ませてもらうことにした(意外にも、こうした休憩所を利用するのは今回が初めてだった)。狭くて何も無い部屋だが、休む分には十分だった。
着替えたり、本を読んだり、カメラのバッテリーを充電したりしている間に、いい時間になった。私は休憩所を後にし、2日連続となる夜行列車に乗り込んだ。

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