バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第2部 チベット東南部、大陸中国西南部

成都-2 ~行けるか?チベット

2007年6月24日

午前中、チベット・ラサ行きツアーの件で一昨日訪れた成都国際旅行社にワタルと2人で出向いてみる。
前回応対してくれた女性職員がおらず、代わりにその時の職員よりも若い女性が応対してくれた。
「入境許可証(パーミット)取れるんでしたよね?」
と私が確認したところ、全く外国人のチベット行きの実情を分かっていないらしく、どこかに電話をかけてパーミットの取り方を問い合わせる始末だった。更に、一昨日の職員が「OK」と断言していた片道のみの参加についてもどこかに問い合わせた挙句、
「片道だけの参加はできません」
と、電話で聞いた建前をそのまま伝えるだけだった。
「2日前には『できる』って聞きましたよ。何でたった2日でできなくなるんですか!?」
相手は面子ばかり重んじて自分の非を認めない典型的な中国人だ。大人しく引き下がってしまってはこちらの負けである。私も強気に言葉を返した。しかし、彼女は相変わらずマニュアル通りの建前を繰り返すばかりだ。
「もういい! 話にならん!」
私は憤然として旅行社を出た。その代わり、ワタルが「すみません」といった感じで頭を下げていた。

確実かと思われていたラサ行きにまた暗雲が立ち込めてきた上に、昨日私たちのプランに興味を示していたリョウコが「ごめんなさい。ダイレクトにラサへ行くのではなく、途中で夏河(※)に立ち寄りたいので、ツアーには参加できません」とのことで、残念が2つ続いた。リョウコの不参加は仕方が無いが、旅行社のあの対応は「仕方が無い」では済まされない。

午後、シムズの日本人が集まって「陳麻婆豆腐店に行こう」ということになった。 6年前にも訪れて服務態度の余りの悪さに激怒した記憶があったが、あの味はもう一度味わいたい。私も着いて行くことにした。
前回行ったのと同じ店だったが、服務態度は幾分良くなっていた(だからと言って決して『良い』部類には入らない)。
味は変わっていなかった。相変わらず唐辛子と山椒の辛味がよく利いていてピリリとする。辛党の私は大丈夫だったが、中には「『辛い』というよりは『しびれる』といった感じですね。日本の麻婆豆腐の方がはるかに美味しいですよ」と言う者もいた。しかし私に言わせれば、これでこそ麻婆豆腐だ。辛さを抑えた日本の麻婆豆腐など、麻婆豆腐ではない。

陳麻婆豆腐店の麻婆豆腐
陳麻婆豆腐店の麻婆豆腐
春熙路
日本のスーパーもある春熙路

ついでに、近くにある成都一の繁華街・春熙路を訪れる。 日本のデパートやスーパーマーケットも進出しており、実に都会的な繁華街だ。
その日本のスーパーで、皆で買い物をする。2005年に反日分子の襲撃を受けた店だが、その傷跡はもう残っていない。
食品売り場には、久々に見る日本企業の製品が少なからず並んでいる。少し嬉しい、懐かしい気分になって、気が付けば日本企業の食品ばかり買っていた。
火鍋
火鍋

昼に激辛の麻婆豆腐を食べたばかりだというのに、夜は夜で激辛の火鍋を食べに行く。舌の方は問題ないのだが、腹が持ちこたえてくれるか少々心配だ。

※夏河は、チベット寺院のラプラン寺が有名な都市である。現状、中華人民共和国の区分で甘粛省に属しているが、本来は「サンチュ」という名であり、アムド地方に属するチベット固有の領土である。

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