バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

韓国、モンゴル

テレルジ-4 ~草原で迎える元日

2009年1月1日

新しい年に変わった次の瞬間、ゲルの中にいた管理人一家が次々と外に出ていく。
表では花火が始まった。とはいえ、旧正月の中国で見られるようなけたたましいものではなく、家庭用の小さな花火をつつましく楽しんでいる。

モンゴル人にとって正月といえばモンゴル暦の旧正月なので、新暦の正月はほどほどに、といった感じなのだろう。花火は3分程度で終わり、皆ゲルの中へと戻っていった。
ここで年越しの宴(?)はお開き。私は自分のゲルに戻り、翌朝に備えて就寝した。

まだ真っ暗な午前6時。目が覚めると、やけに寒い。ストーブを見ると、薪が燃え尽きてしまっているではないか。
表に出て燃料を探すことにした。懐中電灯は壊れ、蝋燭も燃え尽きていたので携帯電話の光を頼りに薪割り場まで行き、くず薪や木の皮を拾い集める。それを持ち帰ってストーブに入れると、残り火が燃え移ってようやく少し暖かくなってくれた。

しかし1回で集めた燃料では足りず、3、4回同じことを繰り返して寒さをしのいでいると、あたりが少し明るくなり始めた8時ぐらいになってようやく、管理者の息子とおぼしき小さな男の子が薪を持って来てくれた。やはりしっかりとした薪はくず薪や木の皮とは燃え方が違う。ゲルの中に再び、暑いぐらいの暖気が戻ってきた。 厚い雲がうらめしい
もう日は出ているはずだが…厚い雲がうらめしい
(9時16分、高台から)

そろそろ日の出のはずである。大晦日~元日のタイミングでここテレルジを訪れた最大の理由は、「草原という大自然の中で初日の出を拝みたい」ということだったのだ。
しかし、私が泊まったツーリストキャンプの東側は山で遮られている。おまけに、昨日のすっきりとした青空が嘘のように、この日の朝は灰色の分厚い雲が空を覆っていた。高台に上ったりしてもみたが、数十メートル高くなったところで空の見え方が劇的に変わるはずもなかった。
そうこうしているうちに、10時半、迎えの車が来てしまった。帰り自宅をしつつ、東の空に目を向けてみると…
ようやく初日が確認できた
10時45分。ようやく"初日"が確認できた
ようやく東の山の上に、雲に遮られつつも太陽の形を見て取ることができた。
[初日の"出"は拝めなかったけれど、"初日"は何とか見ることができた。これでよしとするか]
自分自身にそう言い聞かせて、私は荷物をまとめて車に乗り込み、テレルジを後にした。

独りで味気なさを感じたり、星空が期待していたほどではなかったり、初日の出の瞬間を見ることができなかったりで決して"大満足"とはいかなかったが、冬のモンゴル草原を歩き、乗馬できたこと自体は貴重な経験であったことに違いなかった。

羊の放牧
帰り道に見かけた羊の放牧
ゲル村落
ウランバートル東郊外のゲル村落

途中、何度か道路を横断する家畜の群れに行く手を阻まれつつ、ウランバートルへと向かう。来たときとは逆に、広々とした雪原、ゲル村落、ビル群と、車窓からの風景は次第に文明の方向へと変わっていく。
UBゲストハウスには正午すぎに到着。再び昨日朝までのドミトリールームに通された。

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