バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ジャワ島(インドネシア)、シンガポール

ボロブドゥール―ジョグジャカルタ ~スコールに濡れる街

ホテル・マノハラ経由でボロブドゥール遺跡からゲストハウスに戻る。夕べ洗濯した衣服が乾くのを待ちつつ、ゲストハウスの食堂で日本人の男性ツーリストと話をしながら時間を潰す。
「このゲストハウスは今日までにして、マノハラに移ろうと思っています」
と、彼は言う。
「えー! あそこに移るのか。いいなあ」
貧乏旅行癖がすっかり身に染みついた私にはマノハラは敷居が高いと、その時は思っていたのだ。
しかし…
ここでちょっと計算してみよう。
 マノハラの宿泊料金…約65米ドル~
 ボロブドゥール遺跡の入場料…15米ドル
マノハラに宿泊していればボロブドゥール遺跡には無料で何度でも出入りできるので、入場料分を宿泊料金から差し引いて考えてもいいことになる。
すると…
1泊の間に3回遺跡に出入りすれば、宿泊料金は実質20米ドルと、そんなに高くはない値段になるではないか!

<結論>
1泊の間に3回以上遺跡に出入りしてボロブドゥールを満喫したいのなら、マノハラに泊まるべきである。

洗濯物がそこそこ乾いたところで、ジョグジャカルタへ引き返す。

突然のスコール
突然のスコール

ソスロビジャヤンの安宿に入り、暫く部屋でくつろいでいると、何かがトタン屋根を叩くような音が途切れることなく聞こえてくる  ――  いや、窓が無い部屋だったので外は見えないが、「何か」は明らかだ。
部屋を出てテラスの外を見ると、案の定だった。
激しいスコール
既に乾季に入っていたとはいえ、ここは熱帯雨林気候の国なのだ。出かけようかと思っていた矢先だったが、ここは雨がやむのを大人しく待つことにする。
ジャワ特有の屋根瓦が雨にぬれて光沢を放つ。以前訪れた、やはり瓦屋根が印象的なベトナムのホイアンで雨が降った時に同行者が言っていたように、瓦屋根には雨がよく似合う。

雨はすぐにやんでくれた。私はトゥグの鉄道駅に出向き、明日のソロ(スラカルタ)行きの切符を買おうとするが、「当日買って下さい」と言われたので明日出直すことにする。
それから日本語が入力可能なインターネットカフェに行って今回の旅で初めて(そして最後となった)日本語でインターネットをするが、30分ほどで停電。停電はソスロビジャヤン一帯で夕方6時まで続いた。
 ――  今になって思えば、この時から何か、ちぐはぐになり始めていた。

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