バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

ラダック、北インド(2011年)

シェイ

2011年9月15日

次の目的地は、レー方面へ戻った場所にあるシェイである。ニャルマからは5kmほどしか離れていないので、私は高地順応のためもあって歩いて向かうことにした。

ティクセを通過し、途中で何度も足を止めて写真を撮りながら歩いても、最初の目的地はニャルマを出発してから1時間15分ほどで見えてきた。シェイタン・チョルテン群である。

トルコのカッパドキアに例えるべきかベトナムのハロン湾に例えるべきか――褐色の大地の上に、白いチョルテン(仏塔)が遥か向こうの山際まで無数に林立している。これだけたくさんあると、これらの仏塔は実は墓で、ここは墓場なのではないかという想像すらしてしまう。
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チョルテン群から更にレー方向へ500m。今度はシェイ・カル(王宮)が右手に見えてくる。表に見える王宮には入ることはできず、王宮に覆われるようにして建てられているシェイ・ゴンパ(僧院)のみ中を参観することができる。
正直なところ、規模、外観、内部全てにおいてティクセ・ゴンパには及ばない。ティクセよりもこちらを先に見た方が或いは正解かもしれない。しかし、唯一拝観料(20ルピー)を取る大仏殿ではティクセ・ゴンパのものにも劣らない金色の大仏を拝むことができる。また、別棟では暗闇の中、幾つものチューメ(バターランプ)が灯されていて神秘的な雰囲気を醸し出している。
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この日は上ラダックでもう一箇所行きたい場所があったのだが、ティクセ・ゴンパで予定以上に長居をし、ニャルマで少し場所が分からなくなったために時間が無くなってしまった。しかし、まだ日程は余裕があるのでまた次の機会に行くことにしよう。

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