サンディエゴ-1 ~サンディエゴ湾の海辺を朝の散歩
2016年10月14日
ロサンゼルスからの列車は20時すぎになって、サンディエゴのサンタフェ駅に到着した。
この「サンタフェ」という名前を聞くと、ある世代なら宮沢りえの写真集を連想するだろうが、あの写真集の舞台はニューメキシコ州のサンタフェであって、サンフランシスコ州であるここはそれとは関係ない。しかしその後、宮沢りえはサンディエゴへ移住しているのだから奇なるものだ。
サンタフェ駅(翌日日中に撮影)
予約していた宿はサンタフェ駅からタクシーに乗るか歩くかしかない。15分程度なので勿論歩いたが、暗くはないものの人けが少ない道を少々おっかなびっくり歩いて、リトル・イタリーという界隈の近くにあるR.K.HOSTELに到着した。
遅い到着になったので、シャワーを浴びてビールを飲んで、そのまま就寝。
この街と近隣を巡るのは、明日一日だけ。その後はまた別の街 ―― いや、別の国に移動することになる。
2016年10月15日
サンディエゴは、サンディエゴ湾に抱かれた海辺の街だ。早朝、海辺の散歩に出かけてみる。
サンディエゴ湾
リトル・イタリーの丘の上から湾岸に下りると、半島で外海から仕切られた湾内に無数のヨットが浮かぶサンディエゴ湾が目に飛び込んでくる。
やはりこういう海辺の景色は気持ちを爽快にさせてくれる。同じような思いからなのだろうか、ジョギングをする人々も多く見られた。
このあたりの船は実際に使われているものだろうが、暫くすると帆船やら潜水艦やら、立派ではあるがどう見ても展示物にしか見えないものが集まっている場所に辿り着いた。それもそのはずで、ここはサンディエゴ海洋博物館という、その名の通りの博物館だった。とはいえ、スター・オブ・インディア号が「世界最古の現役帆船」であるなど、ここの船もまだ立派に動くらしい。
サンディエゴ海洋博物館
もう少し先に行くと、こちらは現役を引退した空母ミッドウェイを完全に展示物として係留しているUSSミッドウェイ博物館などもある。
遠目に見えたミッドウェイ博物館
このあたりは、サンディエゴが海軍の「基地の街」として繁栄してきたことの象徴なのだろう。「サンディエゴに来たら必見の場所」と言う人もいるようだが、私に言わせれば所詮、戦争の道具。20ドルもの金を払って訪れる気にはなれなかった。
朝の散歩を終わらせて、丘の上の宿へ戻る。
昨夜到着した時から気になっていたのだが、この一帯の上空では飛行機が地面すれすれに近い高さでひっきりなしに飛んでいる。
実はこの場所、サンディエゴ空港の滑走路出入り口から目と鼻の先にあり、この日は同空港に着陸する飛行機の飛行コースのほぼ真下だったのだ。丘の上ということもあり、本当に間近に飛ぶ姿を見ることができる。あたかも、啓徳(カイタック)空港が使われていた頃のかつての香港のようだ。
すぐ上空を飛ぶ旅客機
迫力ある、見ごたえのある光景だが、ここに宿を選んでしまった身としてはたまったものではない。飛行機だけではなく、宿のドミトリーの窓の向こうにはハイウェイが通っていて自動車がひっきりなしに走っており、今回の旅で最初の夜となった昨夜は快眠とはいかなかった。
R.K.HOSTELに戻り、コーヒーとスナックバーと果物だけという、これまで朝食付きの宿で出された中では最も貧相な朝食を取った後、宿をチェックアウト。とは言え、この日は17時までに空港へ行けばいいので、16時までバックパックを預けようとしたが、
「14時から17時までスタッフがいないので、その時間は外してくれ」
との、あり得ない理由で拒否。このいい加減さでは17時に人がいるかも怪しいので結局、14時にバックパックを引き取ることになってしまった。全く、ひどい宿を選んでしまったものだ。
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