バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アメリカ、メキシコ、キューバ

コヒマル ~ヘミングウェイゆかりの地

2016年10月22日

ハバナの革命博物館から、昨日も訪れた賑やかなオビスポ通りを通って旧市街を一気に横断し、ハバナ湾に面したフエルサ要塞の横にあるタクシーの溜まり場に赴く。運転手と値段交渉してハバナの東郊外にあるコヒマルに往復300CUCで行ってもらった。
ちなみにタクシーの車体は、昨日からハバナを往来している姿を見かけていた、ド派手なクラシックカーだ。しかも開放感抜群のオープンカーである。 クラシックタクシーの溜まり場
クラシックタクシーの溜まり場
海辺のハイウェイを走るクラシックカーから
海辺のハイウェイを走るクラシックカーから
海底トンネルをくぐってハバナ湾の東側に渡り、潮風を受けながら海辺のハイウェイを暫く突っ走る。海は広々とは見えない位置だったが、カリブの青い空がそれを補ってくれた。

コヒマルは、ここキューバで1940~60年の間を過ごした文豪ヘミングウェイゆかりの地で、彼の傑作『老人と海』の舞台である海辺の街だ。彼ゆかりの家や酒場「La Terraza de Cojimarラ・テラサ・デ・コヒマル)」があり、彼がここで過ごした20世紀半ばの様子をしのぶことができる。
La Terraza de Cojimar
La Terraza de Cojimar
La Terraza de Cojimar内部
La Terraza de Cojimar内部

海辺に出てみると、ちょっとした要塞が海に突き出している入り江があった。その先には、ヘミングウェイの作品の中で老人がカジキと、サメと格闘した舞台であろうカリブ海が横たわっている。
簡単な仕掛けで釣りをしている人たちもいたが、釣りが似合う街なのだから、もっと本格的な釣りをしていてくれたら嬉しかった。 コヒマルの海辺の要塞
コヒマルの海辺の要塞
そして海辺には、ヘミングウェイの胸像が立てられている。海を眺めるような格好のその像は、どこか穏やかで、嬉しそうな表情に見えた。 ヘミングウェイの胸像
ヘミングウェイの胸像
アメリカ生まれの彼が20年間もこの地で暮らした理由とは ―― 一つのキーワードはやはり「海」だろう、と、この海辺の町の風情とこの像の表情を目の当たりにそう感じられた。彼が「海無し州」のイリノイ州(ミシガン湖には接しているが)出身なだけに、ありそうな気もする。

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