バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

香港、深圳、マカオ

香港・廟街 ~ナイト・マーケット

深圳から香港に戻ると、既に暗くなりかけていた。しかし、慣れてくると夜にこそ香港の醍醐味があるように思えてくる。私はそのまま、旺角のあたりを目的もなくぶらりと歩いていた。
空が漆黒になったあたりで、廟街に赴いてみた。この一帯は、昼よりも夜の方が活気があるのではないかと思われる。 夜市が開かれるのだ。
幅10メートルほどの道路の両脇に屋台がびっしりと並び、各屋台には日用品が所狭しと置いてある ―― 大陸でもよく見られる光景だが、普通語、広東語が入り交じって飛び交うのが、香港のマーケットらしい。屋台の裏には、小さな食堂がたくさん並んでいる。
廟街の夜市
廟街の夜市

そう言えば、夕食がまだだった。適当な食堂に入ってみると、食事時とあって中はほぼ満席。ほぼ同時に入った地元のカップルと相席になった。
「@#&%@*!」
店員の女性がものすごい勢いで話し掛けてくる。「何にするの?」あたりのことを言っているのであろうが、広東語なのでさっぱり分からない。
「(普通話で)悪い、広東語分からないんだ」
「あら、この人たち(相席のカップル)と一緒じゃなかったの?」
そう答えた彼女の言葉は、普通話だった。
思い出してみると、私がこれまで旅先等で会った香港人はいずれも普通話を話すことができた。
中国の共通語なのだから当然、と思うなかれ。大陸では、特に農村年長者について言えるのだが、自分の故郷の方言丸出しで完璧な普通話は話せない、という人が結構いるのだ。
しかも、広東語と普通話は、文法は同じでも発音は全くの別言語と言っていいくらいである。それを両方とも話せるのだから、私には彼らが一種のバイリンガルに見えてくる。

などと考えているうちに、食事がやって来た。
私が注文したのは、カレー風味釜飯。この釜飯も、香港名物の庶民の味である。(煲仔飯[ボウチャイファン]と言う。カレー味の他にもいろいろな種類がある)。おこげの味とカレーのほんのりとした辛さが一体になった、不思議な味だった。

食事を終えた後、廟街をもう一度見たところで、宿に戻ることにした。しかし、香港の街は「もう寝るのか?」と私を笑うかのように、なおも活気を失わない。

明日は上環のフェリーターミナルからターボ・ジェットでマカオへ行く予定だ。

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