バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第2部 チベット東南部、大陸中国西南部

昆明-2 ~猥雑さと閑静さと明るさ

2007年6月19日

7時前、チベット・ギェルタン(シャングリラ)からのバスは昆明西バスターミナルに到着。1週間ぶりに中国の大地を踏む。
この日の夕方に列車で昆明を経つ予定にしていたので、列車駅に移動して荷物を預け、駅前の店で朝食をとる。
昆明そのものは悪い街ではないのだが、この駅前エリアはバスや航空券売り場の客引きが多く、非常に鬱陶しい。移動の拠点であることから各種各様の人が集まり、また物乞いも少なくないことから治安の悪さすら感じられる。

安らぎを求めて、昆明動物園へ。しかし動物園とは言っても明代の城壁の残る公園に動物の檻を置いただけのような感じで、内容は充実していない。

圓通寺
圓通寺
大徳寺双塔
大徳寺双塔

その後、動物園近くの圓通寺という昆明で一番古い仏教寺院、そしてそこから少し歩いた所にある閑静な住宅エリア内にある、遼金時代創建の大徳寺双塔などを見て回る。この辺りを歩いていると、先ほどまでいた駅前の猥雑さとは雲泥の差の、心の安らぎを得ることができる。

その後、1週間前に昆明を訪れた時には特別イベントが行われていて入場することができなかった雲南省博物館を参観する。雲南の青銅器文化や南詔大理国の展示が行われていたが、期待していたような雲南全体のことが分かる展示を見ることはできなかった。 昆明中心街
昆明中心街

買い物などをして、街の中心部近くにある、先日宿泊した茶花賓館(カメリアホテル)界隈へ。ここで昼食をとったりマッサージを受けたり、カフェでコーヒーを飲んだりして時間を潰す。
先程、駅前エリアと圓通寺エリアとで大きな雰囲気の違いを感じたが、昆明中心街はまたそれらとは違った雰囲気を出している。ビル群あり、公園ありのちょっと垢抜けた明るい印象だ。
猥雑さ、閑静さ、明るさ ―― この街には様々な顔がある。

18時、列車で昆明を経つ。1週間前同様、昆明は単なる通過点となった。
今回、列車に乗っていて気になったことが1つあった。普段硬臥では行われない身分証のチェックが行われたのである。

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