バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第3部 チベット

ラサ-9 ~早朝のジョカン

2007年7月8日

日中は特にどこへ出かけることもなく、宿で仲間たちと談笑したりインターネットをしたりネパール行きの計画を練ったりして過ごす。 ラモチェへの道を僧侶たちが埋め尽くす
ラモチェへの道を僧侶たちが埋め尽くす

夕方からネパール行きの作戦会議をしようと、前日までに声をかけてくれたアナベル、ヨシヒロに伝言を残す。
19時、私とヨシヒロ、そして中国・成都以来行動を共にしてきたワタルがヤクホテルのフロントに集合。しかし、アナベルが現れない。取りあえず3人で日程や予算等について話し合う。

その帰り、ラモチェへ向かう道の入り口を大勢の僧侶たちが埋め尽くしている場面に遭遇した。そろそろ彼らの門限、ということなのだろうか。
前日にラモチェを訪れた際、大勢の僧侶が起居しているな、ということを感じたが、ここでの光景は見事にそれを証明していた。

2007年7月9日

早朝、私たちがキレーホテルに入った当初同室だったユキがチベットを経つ。

彼女を見送った後、私はジョカンへ赴いた。 ジョカン
ジョカン正面。五体投地する信者が多くいる
実は、早朝のジョカンはチベット人に対して無料解放されているのだ。何人かの日本人がそれに紛れて入ろうとしたが、ばれて追い返されている。当時かなり日焼けしていて、シュウあたりから「日本人に見えない」と言われるようになっていた私は、悪戯心でチャレンジしてみた(余り褒められた行為ではない)。
早朝参詣は普段開放されている脇の入り口からではなく、信者たちが五体投地をしている正面入り口から入る。チベット人に紛れて列に並んで進んでみたところ、あっさりと入場することができた。

早朝参詣の特典は、普段は錠がかけられていて入ることのできない部屋に入って仏像等を拝むことができることである。しかし、仏像を拝む際には足を止めることになるので、列に従って歩いているととてつもない"牛歩"状態になる。私は途中から業を煮やして、一部のチベット人と同じように、列から外れて歩き、外から部屋の中を覗くにとどめた。
1階奥のご本尊に着いたところでようやく"牛歩"が終わり、スムーズに歩けるようになる。2階でも普段公開されていない部屋が開放されていたが、1階ほど人は多くなく、今度はじっくりとそれらの部屋を回って仏像を拝むことができた。

普通なら見ることができないものを見ることができたので、ある意味得をした気分だったが、同時に、信者でもない自分が紛れて入って、しかも端折りながら参観したことにはさすがに罪悪感が感じられた。

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