バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第6部 北インド

バラナシ-9 ~南端・北端のガート

2007年9月12日

サモサ片手にガートに出て、チャイを飲みながらガンガー・ウォッチング ―― ここ数日完全にパターン化されたバラナシでの朝の日課をこなす。

ヒンドゥー寺院
途中で見かけたヒンドゥー寺院
この日はまず、昨日途中で断念した、バラナシのガンガー(ガンジス川)の最南端ガートを目指して歩く。
ガートを歩くのは昨日足止めを食らった場所から先だけでいいと思ったので、まずは日差しを避けられる通りを歩く。そこから勘に任せてガートを目指したので、2度ほど昨日より手前の場所に出てしまったが、その際に割と立派なヒンドゥー寺院を見ることができたりもしたので、あながち間違い=失敗という訳でもなかった。
3度目の正直。エルヴィスGHのあたりからガンガーを目指すと、ちょうど前日に足止めを食らった先に出た。そこからひたすらガンガー沿いを歩き、手元の資料に書いてある中では一番南にあるアッシー・ガートに到着した。

アッシー・ガート
アッシー・ガート
ヴィシュワナート寺院
ヴィシュワナート寺院

しかし、私はそこで南下の足を止めず、更に南へと足を運んだ。
その先にあったのは、バナラス・ヒンドゥー大学。
かなり広いキャンパスの中には、インド美術館やヴィシュワナート寺院(ヒンドゥー)もあり、ツーリストでも楽しむことができる場所である。

さすがに暑く、疲れたし、同じ道を2度歩くのも非効率的なので、ダシャシュワメード・ガート近くまではオートリキシャで戻る。

昼食をとり、ムスリムエリアを少し散歩した後、今度は手元の資料で一番北に書かれているガートを目指して歩く。しかし、2カ所ほど歩いては通れない場所があったので、それらの地点では河原の上の道を歩いた。
火葬場ガート・マニカルニカーに出る。少しばかり火葬の様子を見ていたが、"薪代"目当ての手招きが鬱陶しく、すぐに立ち去った。

そこからはずっと川岸を歩けるようになっていた。炎天下をひたすら歩く。
途中、過日の増水で頭だけ水面から顔を出している祠が目に入る。実は、この場所には見覚えがあった。アムリトサル滞在中に読んだ、バラナシでの洪水を報じる新聞にこの祠の写真が載っていたのである。街は平穏になっていたとはいえ、洪水の爪跡はまだ残っていたのだ。

水没した祠
水没した祠
ドゥルガ・ガート
ドゥルガ・ガート

その後も、歩いて、歩いて  ――  ようやく、ドゥルガ・ガートに到着。これで、資料に書かれている範囲ではあるが、バラナシのガートを南から北まで全制覇である。

帰りは日差しよけの意味もあって、河原の上の路地を歩く。
ガンガーのほとりもいいが、バラナシはこの路地も魅力的だ。狭い道の両側に商店や住宅が並び、道には人、自転車、バイクが走り、時には牛や犬やヤギが道を塞いでいる。
インドの人々の生活感にあふれていて、実に面白い。
但し、繰り返しになるが、このエリアの路地は細く、入り組んでいて、自分のいる位置、向かっている方向をしっかり把握していないと迷子になる恐れがある。雨の日や日没後は避けた方がいいだろう。

バラナシは刺激的で面白い街だった。しかし、私の心はこの時既に、ヒンドゥー教の聖地・バラナシよりも、次に目標としていた仏教の聖地・ブッダガヤに引かれるようになっていた。
そろそろ次に向かうことにした。

コメント(2)

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相変わらず精力的に歩いてますね♪

ブッタガヤは、同じくらいの暑さなんですが日よけもなく直射日光浴びまくりで体力の消耗が激しいです…

はい。歩くの大好きです(笑)。

バラナシは路地に入ると日よけがありますからね。間もなくブッダガヤに向かいますが、そう聞くと今からちょっと怖いです。

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