バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第10部 ベトナム北・中部

2007年12月5日

夜明け前、激しい雨の音に起こされる。
嫌な予感がよぎった。1か月前みたいに、また増水であの場所に行けないのでは…。
明るくなったところで、川の様子を見に出かける。1か月前のような、道にまで川の水が溢れて道の上を小舟が通るという事態には至っていなかった。川の水位は、あの時と比べると1メートル以上下がっている。
水位は低い
前回よりも水位ははるかに低い
これなら大丈夫。リベンジ達成間違いなしだ ―― 私は安心して宿に戻り、ツアーのピックアップが来るのを待った。

この日向かった場所は、ミーソン聖域
2世紀から19世紀という長期に亘ってこの地域に君臨したチャムパ王国のヒンドゥー教(シヴァ派)の聖域である。
アンコール遺跡に比べれば規模も小さいが、あれと比べてしまうと気の毒というものだ。これはこれで、小規模ながら独特の味が出ている。天気は生憎の雨だったが、それが却って赤レンガの遺跡にマッチして、幻想的な雰囲気を演出してくれている。アプサラダンスのショーも見ることができた。

ミーソン聖域
ミーソン聖域の遺跡
アプサラダンスのショー
アプサラダンスのショー

残念だったのは、遺跡の一部が破壊されてしまっていたことだ。破壊したのは米軍。言うまでもなく、ベトナム戦争時のことだ。ミーソンは戦争中、解放軍の拠点となっていたために爆撃の標的にされたという。
げに憎むべきは戦争である。 ホイアンの町並み
私の心をつかんで離さないホイアンの町並み

ミーソン巡りは午前で終了。昼すぎにホイアンの街に戻る。

その後も暫く雨が続いたが、それでも私は既に満喫したはずのホイアンの街を歩いた。
私をこの街に来させたのは、ミーソンへの未練ばかりではなかったようだ。どんなに天気が悪くても、この町並みは何度でも歩きたくなる味がある。前回も書いたが、宿の従業員も、以前も通った食堂のおばさんも、皆明るくていい人ばかりで、私のことをしっかりと覚えていてくれて再来を歓迎してくれた。
間違いなく、ベトナムで一番のお気に入りで、いつか必ず3度目の訪問を実現させたい街である。その時は、もっとたくさんの服のオーダーメイドもしてみたいものだ。

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